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一筆箋にも使える小さな原稿用紙(2ページ目)

原稿用紙の老舗、満寿屋が新たに作った小さな原稿用紙。一筆箋、メモなど色々な使い方が楽しめます。今回復刻した柄がとても和モダンで素敵です。

土橋 正

執筆者:土橋 正

ステーショナリーガイド

小さくも格式漂う紙面

満寿屋 ミニ原稿用紙 ハガキサイズ
紙面のバリーションは全5種類。

さて、今回のハガキサイズの原稿用紙、全部で5種類の紙面デザインがある。それらは大きく2つに分類することができる。ひとつは枠に飾りを施したもの。どれも日本ならではの模様になっている。
満寿屋 ミニ原稿用紙 ハガキサイズ
注目は、古風な柄のタイプ。各399円。

ひときわ印象的なのは、表紙に赤い鯉が描かれたもの。川の水面を思わせる線で外枠が描かれ、そこから生命力溢れる鯉が飛び出している、実に躍動感のある紙面デザインだ。
満寿屋 ミニ原稿用紙 ハガキサイズ
200字詰めのマス目。

満寿屋 ミニ原稿用紙 ハガキサイズ
外枠が水面のようになっていて、そこから鯉が飛び跳ねている。書く私たちまで思わず躍動的な気分になってしまいそう。

今回の原稿用紙においては、「デザイン」というよりかは、古風に「図案」と言うべきものかも知れない。

2つ目は茶色の表紙のタイプ。この柄、目を細めて色の付いたところに意識を集中して見つめていると、何か生き物のようなものが口を大きく広げている様子が浮かび上がってくる。
満寿屋 ミニ原稿用紙 ハガキサイズ
柄の色の付いた部分に目を凝らすと、生き物が向かい合っている様子が浮かび上がる。

満寿屋 ミニ原稿用紙 ハガキサイズ
落ち着いた印象の紙面。

先程の鯉とこの生き物の模様は、実は満寿屋に昔からあった図案で、今回よみがえらせたものだという。

詳しい記録は今はないということだが、当時を知る方によると、ある作家が特注のために作った図案だという。

3つ目の紺の表紙は、静かに花が咲きほころんでいる図案。こちらは満寿屋 五代目の奥様の妹さんが、このために新たに起こした図案だという。昔からあったという先程の二つと並べてみても完全に同じ世界間になっているのがすごい。
満寿屋 ミニ原稿用紙 ハガキサイズ
花をモチーフした図案。

満寿屋 ミニ原稿用紙 ハガキサイズ
先ほどの花が半分だけ配置
され、全く違う印象に仕上がっている。

これら図案タイプの原稿用紙はいずれもたっぷりと60枚がつづられている。

ユニークなのは、図案が赤、紺色、茶と20枚ずつ綴られているところ。一冊でいろいろな雰囲気の紙面を楽しむことができる。
満寿屋 ミニ原稿用紙 ハガキサイズ
図案タイプは一冊に赤、紺、茶の罫線が20枚ずつ綴じ込まれている。

満寿屋 ミニ原稿用紙 ハガキサイズ
上から順番に使ってもいいし、途中の色を切り離して使ってもOK。


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