ステーショナリー・文房具/ボールペンを愉しむ

身につけるペン パーカーコンタクト(3ページ目)

ペンの携帯方法の新しい流れを感じさせるボールペンを中国上海で入手してきました。その使い心地、そしてディテールをたっぷりとレポートします。

土橋 正

執筆者:土橋 正

ステーショナリーガイド


これまでと違うペンの携帯方法

一般的にペンを携帯するときは、シャツやスーツの胸ポケットにさすというものがこれまで中心だった。しかし、今回のパーカーコンタクトでは、全く違うスタイルを提案している。例えば、ジーンズのポケットにさす、または Tシャツのそで口に、ショルダーバッグのストラップなどなど、ポケットと言わずいろんなところに挟み込めるようになっている。
パーカーコンタクト ボールペン
ストラップやジーンズのポケットなどこれまでと違う携帯スタイルが楽しめる。

しかも特徴的なのは、ボディを外に出したままというスタイルであること。ポケットにしまうというよりかは、これはむしろちょっと引っかけておくという感じに近い。

自称まだ若者を自負している私も実際にこのパーカーコンタクトをジーンズやシャツに挟んでみた。私に似合うかどうかは別にして、クリップ自体のはさみ心地としてはなかなかの安心感があった。
パーカーコンタクト ボールペン
長いクリップのためペンを深々とさせ、フィット感がある。

なるほど、よく考えられていると思わず感心してしまったことがある。

パーカーコンタクト ボールペン
グリップの中程がくびれている
それはグリップの1ヶ所が細くくびれているところ。これは、筆記時の握りやすだけでなく、引っかけたペンを引き抜くときに、指がかりを良くするためだ。
パーカーコンタクト ボールペン
このグリップは筆記時に握りやすい。

パーカーコンタクト ボールペン
ペンを取り出す時にもつまみやすい。

確かにこれまでのペンは、この取り出すときに頭が少ししか出ていないため少々取りづらいという面があった。

それから、これはこのパーカー コンタクトの最大の特徴と言えると思うが、クリップを挟み込む相手に合わせてクリップとボディの隙間が調整できるという点がある。

これはどういうことかというと、例えば、薄手のTシャツにはさむ時は、クリップとボディの隙間は限りなく狭い方がいい。一方、ちょっと厚めのストラップの時は、隙間は広いほうがいい。この調整が効くのだ。
パーカーコンタクト ボールペン
後側の軸だけが楕円型をしている。

どうやるかというと、ノックボタンのついてる側の後軸をくるりと回転させてあげる。この後軸だけはあえて楕円形をしている。この楕円軸を45度回転させることで、クリップとボディとの隙間が狭くなったり広くなったりさせることができるという訳だ。
パーカーコンタクト ボールペン
回転させる前はクリップとボディの間にすき間があるが、

パーカーコンタクト ボールペン
45度回転させるとそのすき間が一挙に縮まる。

これではさみ込む相手に合わせて、ピッタリとフィットしてつけることができる。

説明が最後になってしまったが、これはノック式の油性ボールペン。パーカー定番のいわゆる「パーカーリフィル」。なので、リフィルの心配はいらない。ちなみにほぼ同じデザインで、ローラーボール(水性ボールペン)タイプもあって、これらはノック式ではなく、キャップ式になっていた。


これからのペン携帯スタイルの新しい流れ

パーカー コンタクト
ポケットだけでなく、色々な所にも付けてペンを身につけられる。
昨今仕事の中心がパソコンになり、机の上でペンを使うという機会はめっきりと減ってきている。それに伴いペンは机の上というよりも机のない外出時に使うことが増えている。

そうした時代の流れに合わせて生まれてきたペンだ。携帯性の良さだけでなく、携帯のスタイルにまでさらに踏み込んだものになっている。

*パーカー コンタクトは、日本では発売される予定はないそうです。


<関連リンク>
パーカー コンタクト

身につけるペンと言えば
存在感あふれるペン Vol.3胴軸が伸びるペン
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