ペンやノートなど一般の文具には、家電製品などと違って取り扱い説明書というものがありません。もちろん、文具はそれほど使い方に難しさはありませんので、当たり前と言えば当たり前。しかし、基本的な使い方はわかっても、それをどのように使ったら効果的か、ということは実はそう簡単なことではありません。それを象徴するように最近では、東大合格生のノート術といった本がよく売れているそうです。多くの人は、他の人がどんな風に文具を活用しているのかに興味津々なのでしょう。
これまでオールアバウトでは、「趣味の文具箱の編集長」、「シゴタノ!の発行人大橋氏」、「銀座・伊東屋の万年筆売り場ご担当の方」など色々な職種の方々にインタビューしてきました。いずれの方の場合も、ご本人としてはごく普通に使っているつもりでも、第三者から見ると「ほう、こんな使い方があるのか」と感心してしまうものばかりでした。今後こうした色々な方の文具活用術を「隣の文具活用術」というシリーズでお届けしていこうと思っています。
読売新聞 文化部記者の市原さん。大の文具好き。 |
読売新聞東京本社 編集局文化部の市原尚士さん。市原さんとは以前に手帳の取材をお受けしたのがきっかけで、それ以降交流させていただいております。前回は取材をお受けする立場でしたが、今回は立場を逆転して、私が市原さんから新聞記者の方ならではの文具術をたっぷりとお聞きしてみることにしました。
ガイド:
まず、市原さんは読売新聞社で、どんな仕事をされているのですか?
市原さん:
私は文化部に所属していまして、読売新聞夕刊の「PopStyle」という紙面を担当しています。主に20代~30代の若者向けで、内容は芸能人やタレントのインタビューや4コマ漫画、リレーコラムなど、盛りだくさんです。
市原さんが担当されている夕刊「PopStyle」 |
ガイド:
カラー写真も満載で新聞というよりかは、まるで雑誌のようですね。
市原さん:
まさにその通りです。若い人たちが読みやすいような紙面づくりを行っています。
ガイド:
この「PopStyle」の中で市原さんはどんなお仕事されているのですか?
市原さん:
もともと私は芸能・テレビ担当を長くやってきたということもありまして、この「PopStyle」でもメインのタレントインタビューを中心に行っています。