ガイド:
皆川さんは昔の万年筆も好きなようですね。

皆川さん:
そうなんです。実は今の仕事にも、この古い万年筆は大きく関係してます。と言いますのも現行品を販売していく上で、古い万年筆の知識が必要になってくるんです。

ガイド:
新しいものを売るために古い万年筆の知識が必要?

それは一体どういうことですか?

皆川さん:
先程に申し上げましたように当店のお客様には永くおつき合い頂いている方々が数多くいらっしゃいます。そうしたお客様が愛用の古い万年筆を持ってこられて、これと同じ書き味の万年筆が欲しい、とおっしゃいます。たまに、お爺さまが愛用されていたという相当に古いものをお持ちになるケースもございます。そこで、万年筆を販売するものとして、昔の万年筆についてもしっかりと知っておかなければ、今のどの万年筆がその書き味に近いかということをご提案することができません。

ガイド:
なるほどそういうことだったんですね。古い万年筆について勉強していくうちに、皆川さんご自身もその魅力の虜になってしまったという訳ですね。

皆川さん:
その通りです。

皆川さんが万年筆情報を書き込んでいるMOLESKNE
皆川さんが万年筆の情報を書き込んでいるMOLESKNE(ラージサイズ)
ガイド:
ところで、そうした古い万年筆の勉強はどのようにされてるんですか。

皆川さん:
専門の本や雑誌などで情報を入手し、この MOLESKINE にまとめています。今ではもう3冊目になりました。
皆川さんが万年筆情報を書き込んでいるMOLESKNE

皆川さんが万年筆情報を書き込んでいるMOLESKNE
一本一本の万年筆について事細かく書き込まれている。まさに百科事典のようだ。ぜひ、じっくり読んでみたい。


ガイド:
これはすごい!まるで万年筆の百科事典のようですね。

さて、こうした愛用の万年筆以外にいつも持ち歩いている万年筆というのはありますか?

伊東屋直輸入のミニペンケース
皆川さんが普段使っているペリカンのミニ万年筆
皆川さん:
これがそうです。いずれもペリカンの小さな万年筆です。

ひとつは M 320のオレンジと、もうひとつが M 350です。私は比較的手が小さいので、こうした小さなペンがあっているようです。実際に筆記する時はペンの先端側を握って書くクセがあるので、こうした小さなボディのほうがペンがさばきやすくなります。特に M350はこうしたミニサイズ万年筆には珍しくバーメイル製のキャップですので、しっかりとした重みがあります。小さいのに適度な重量感があり、とても気に入ってます。この小さなペリカンの万年筆がピタリと収まるペンケースもお気に入りです。これは伊東屋が直輸入、現在も店頭で販売しています。(15,750円)
ペリカンのミニ万年筆
上:ペリカンM320(B)
下:ペリカンM350(EF)

ペリカンのミニ万年筆
こんなに小さなボディながら本格的な吸入式。


ガイド:
日々のお仕事の中でこうした万年筆を使うことはありますか?

皆川さん:
お得意様あてにご挨拶や限定品入荷などお手紙を書く時は必ず万年筆を使っています。これは伊東屋では暗黙のルールみたいなものなのですが、社員がお客様にお手紙を書くときはボールペンではなく万年筆を使っています。
モンブラン 万年筆
愛用のモンブラン149、146.144

伊東屋 オリジナルペンケース
伊東屋オリジナルのペンケース。使いはじめの頃は146が入らないが、だんだんと革が馴染んでピッタリとフィットするようになる。5,040円というお手頃価格がうれしい。