ステーショナリー・文房具/ステーショナリー関連情報

ドイツ展示会レポート ペーパーワールド 2(2ページ目)

ペーパーワールド2008レポートの第2弾です。今回は、ファイロファックスをはじめドイツの老舗万年筆メーカーなどをご紹介します。

土橋 正

執筆者:土橋 正

ステーショナリーガイド

Biella(スイス)

Biella CANTEO
ひとつの世界観を作り出していた「CANTEO」ノートのディスプレイ
スイスで1900年に創業した総合文具メーカー、Biella。展示会場の中でもひときわ大きなブースを構えており、おそらくスイスではかなりの規模のメーカーと見た。

ブースには、ごく普通のファイルなどが展示されていて、思わず通り過ぎそうになってしまった。しかし、ひとつのディスプレイに目がとまった。それがこの「CANTEO」というノートシリーズだ。

このノートは昨年の8月に本国スイスで発表されたもの。ブラックの表紙はエファリンという特殊な紙が使われ、表面には細かなエンボスがあり、紙ならではの感触が楽しめる。表紙にはゴムバンドが付いているが、その位置がちょっと個性的。表紙の右上に斜めに1本だけかけられているのだ。

しかも、そのゴムバンドに鉛筆が1本固定されている。同じバンド付きのノート、MOLESKINEでは、ペンをどのようにセットするかは結構悩ましい問題だったが、このCANTEOではゴムバンドのかけ方ひとつで解決した機能的なアイデア。

Biella CANTEO
斜めのゴムバンドにより、ノートだけでなく、鉛筆も固定している。この鉛筆はノートとセットで販売
手にとって、その斜めがけのゴムバンドを外してみると、誤って鉛筆を落としてしまった。「それは誰もが最初にやってしまうんだ。」とメーカー担当者は教えてくれた。ゴムバンドを外す場合、鉛筆を手で押さえてから行うのが正しいやり方らしい。

Biella CANTEO
左/紙であることを隠さず、逆に活かしているカバー。使っていくと次第に味わいがでると言う。 右/これはノートの裏面。ゴムバンドはコーナーだけをとめるので、ご覧の通りの短さ。はずしても邪魔にならない
中に使われている紙はやや厚めの印象。実際に書かせていただくことはできなかったが、万年筆でもOKだそう。ノートを買うと、先ほどの鉛筆と、ブックマーク用のクリップが5個もついてくる。サイズはA4、A5、A6の3種類。同社が総合文具メーカーなのだろうか、ノートだけでなく、同じデザインのファイルまで揃っていた。

本国スイスから販売をスタートし、現在ヨーロッパ各国での販売を徐々に広げているため、日本市場はまだ考えていないという。


次のページでは、「ファイロファックスの怒濤の新作」をご紹介
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 5
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます