ステーショナリー・文房具/鉛筆を愉しむ

鉛筆が短くなるのが待ち遠しくなる補助軸

鉛筆の宿命、それは使えば使うほど短くなること。その短さを楽しみに変えてくれるアイテムが、補助軸。今回のものは、まるで万年筆のようなスタイルで、いままでの概念をいい意味で覆してくれる逸品だ。

土橋 正

執筆者:土橋 正

ステーショナリーガイド

分度器ドットコム オリジナルセルロイドエクステンダー
分度器ドットコム オリジナル セルロイド エクステンダー4410円
(カラーは他にグレー、レッドがある)
鉛筆、シャープペン、ボールペン、万年筆など、筆記具の種類は色々とある。その中で最も歴史的にも古いもの、それは鉛筆。筆記具の中で大先輩という存在。

しかしこのご時世、鉛筆が使われる機会はめっきりと減っている。鉛筆ファンとしては、とても悲しいことだ。鉛筆が他の筆記具と違う点とは……。それは、書き味もさることながら、使えば使うほど軸が短くなっていくという儚さに尽きる。“自分の身を削って、頑張ってくれている”そう考えるほど愛着が増し、いとおしい存在になってくる。しかし、短くなるにつれ、持つのが困難になり、筆記しにくくなってしまう。そんな時に心強い味方になってくれるのが、補助軸(エクステンダー)という存在だ。

補助軸といえば、ファーバーカステルのパーフェクトペンシルや、ステッドラーのペンシルホルダーなど、大人が満足できるものとなると、海外ブランドがほとんど。しかし、今回ご紹介するのは、純国産品である。

アンティーク万年筆のような外観

分度器ドットコム オリジナルセルロイドエクステンダー
とてもコンパクトなサイズ。キャップをしている状態では、全く鉛筆は見えない
一見しただけで、鉛筆の補助軸だと気づく人はどのくらいいるだろうか。高級感溢れるアンティーク調の外観は、誰もが何の疑いもなく万年筆だと思うに違いない。そのらしくないデザインという点が、大いに気に入ってしまった。

ボディの素材にはセルロイドを使用。一般のプラスチックと違い、製造には手作業が伴うため、最近ではセルロイドが使われているペンにお目にかかる機会はグッと少なくなってきている。やはり本物のセルロイドには、独特なマーブル模様、そして新品でありながらも何ともいえぬ味わいというものがある。

セルロイドペンといえば、日本のみならず世界的にも有名なのが「カトウセイサクショ カンパニー」。このたび、分度器ドットコムが同社に別注して、作られたのが今回のものだ。
分度器ドットコム オリジナルセルロイドエクステンダー
深みのあるマーブル模様



次のページでは、「この補助軸の使い方」をご紹介。
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