シンプル&軽量化に徹したシステム手帳本体
一枚の革をくるむようにしたシンプルなデザイン
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このシステム手帳本体は、極端な言い方をすれば、1枚の革にリングを付けただけといった実にシンプルなスタイル。革の裏地もあえてそのままにし、裁断面も切りっぱなしの状態で、余計な加工は一切ない。それもこれも、軽量にするために行われたことだ。では、どれくらい軽くなったかというと、その重さは、付属のリフィル(50枚)とインデックス間仕切りが入った状態でも325g。それらのリフィルをはずして本体だけだと、わずか190gしかない。MOLESKINEのポケットサイズが134gなので、それよりもすこしばかり重いくらい。今回のA5システム手帳がいかに軽いかがおわかりいただけると思う。
表紙を広げると、リングは以外なにもない。
これこそ軽量化の秘密だ。 |
こうしたシンプルなスタイルだと、ともすると見栄えがやや寂しげなものになってしまいがちだ。しかし、そこは革を知り尽くしたKAKURAさんだけあって、包み込むようなスタイルをとることで、一枚革でありながら素敵にデザインにまとめられている。
シンプルデザインの中で、
アクセントにもなっている紐式の留め具 |
留め具には紐が採用されている。紐とは言え、簡単に外れてしまわないように、通し穴、さらに紐に開けられた穴にも通して、しっかりと留められるようになっている。紐をビシッと締めた姿もまたとても美しい。紐をほどき、表紙を開ける感覚は、システム手帳を開くというよりも、まるでプレゼントのラッピングを広げるという感じに近い。
ベルトのように通し、
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さらに、紐に開けられた穴にも通して固定する2段構え。
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一枚革ということで、当然、表紙には芯材は入っていない。とてもソフトになっているので、手に持って使うというよりも、あくまでも机の上での使用が中心になる。
リング径は、たっぷりの22mm。後ほどご紹介する様々なカスタマイズ リフィルが入るようゆったりとしたサイズになっている。
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このシステム手帳には、ペンホルダーが1本分だけ付いている。ユーザーアンケートでも要望の多かったお気に入りのペンを入れたいという声を受け、一般のものよりもやや太めになっている。ラミーサファリ万年筆やラミー2000の4色ボールペンといった太軸ペンあたりも収めることができる。
太めのペンに対応したホルダー
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表紙を包み込むときにペンホルダーが邪魔にならないように、あえて内側を向かせてある。
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また、付属品としては、予め無地のリフィル(50枚)とブラックのインデックス間仕切り(4枚)がセットされている。万年筆でにじまない紙が欲しいという声に応え、「エアーメイル ボンド」という紙が使われている。エアメイルというように、紙自体はとても薄いのだが、万年筆で書いてもにじみを見せないしっかりとしたものだ。紙の表面には、すの目の凹凸がわずかにあり、ほどよい手応え感のある書き心地を味わうことができる。
ブラックのシンプルなインデックス
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万年筆での筆記特性も良い「エアメイルボンド」。このリフィル単体での販売もされている。
(50枚セット 630円) |
インクのにじみもなく、
気持ちよく書くことができる。 |
紙が薄めなので、筆跡はやや透けてしまうが、インクが裏面に抜けてしまうことはない。
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今回のシステム手帳の企画にあたっては、価格を安く提供することにもこだわった。と言うのも、システム手帳本体があまりに高い値段だと、これからご紹介するカスタマイズリフィルを十分に楽しんでいただけなくなってしまうからだ。これについては、KAKURAさんに相当な企業努力をしていただいた。その結果、12,420円という価格を実現している。