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身にまとうように使いたいドレスノート(3ページ目)

紙を知りつくした竹尾が作り上げたノート、ドレスコ。見た目、手触り、そして書き心地において紙の魅力が存分に味わえます。

土橋 正

執筆者:土橋 正

ステーショナリーガイド


便利さだけでなく、美しさもあるアクセサリー

このドレスコノートには、しおりが備わっていない。しかし、別売りでとてもユニークなものが用意されている。

竹尾 ドレスコ ノート
ドレスコノートをより機能的にする「ブックマークバンド」
L・Sサイズともに各450円
*セビロダークグレー、セビロネイビーブルーのみ。

「ブックマークバンド」というものだ。

厚手の紙の隅にゴムバンドをしつらえてある。これが実によくできていて、なんと3通りの使い道がある。まず、しおりとして使うには、書きかけのページの後ろにこのブックマークバンドを差し込んでおく。ふつうは書きかけのページに挟み込んでおくのだが、これは裏側にするのが正しいやり方である。それは2つ目の使い方にもつながっていくのだが、そうしておけば、下敷きとしても使うことができる。だから、しおりとしては大きめのノートと同じ大きさになっていたのだ。下敷きと言うと、プラスチック製のものが多く、書き味はコツコツとした固いものになりがちである。しかし、これにも、もちろん紙が使われており、紙ならではの優しいタッチが味わえる。

あえて、ダーク系の色になっているのは、下敷きとして挟み込んだ時に、紙の透かしが美しく浮かび上がってくるからだ。私はあまり下敷きを使うことはないが、透かし見たさにすすんで使ってしまいそうだ。

竹尾 ドレスコ ノート竹尾 ドレスコ ノート
しおり兼、下敷きとして使える。
ノートを新しくしてもずっと使えるよう、しっかりとしたバンドになっている。

紙にこだわる同社としては、その紙を大切に守ることもしっかりと考えれている。ブックマークバンドの端っこにはゴムバンドがついていて、これがノートバンドの役割をしてくれる。これまでのノートのバンドというものは、ノート自体についているものが多かったが、ドレスコでは、あえて別パーツという形がとられている。これは、先ほどもあったように紙の塊感のあるノートにしたかったため、余計なものは付けなかったのだという。

このバンドは一般的なゴムバンドとは違い、ラッピングなどで使うリボンのような風合いがある。そのバンドを引っ張ってみると、やや伸びが弱い気がする。これは何度も引っ張ってもゴムが伸びきってしまわないためだ。ノートを何冊も使い続けても、このブックマークバンドだけは何回も使うことになる。そのため、こうしたしっかりとした作りになっているのだ。

これでとめておくと、ノートの顔がぐっと引き締まった感じになる。

竹尾 ドレスコ ノート竹尾 ドレスコ ノート
一般のゴムバンドは、縦縞があるが、これはまるでリボンのような風合い。
ブラウンのバンドがノートの顔を凛々しく見せてくれる。


見た目、手触り、そして書き心地というあらゆる面で紙の魅力を存分に味わえるドレスコ ノート。女性向けに企画されたノートということではあるが、万年筆ユーザーが普段使いするちょっと贅沢なノートとしても最適だと思う。

早速、私もプライクレッドのバンクペーパー、トレジャリーエッセンスのスピカボンド、そしてスタードリームブロンズのオニオンスキンを手に入れた。それぞれの紙をどのペンで書こうか、あれやこれやと悩んでいる。こうしたいい紙で書いてあげれば、愛用の万年筆もきっと喜んでくれることだろう。

竹尾 ドレスコ ノート
竹尾 Dressco ノート Lサイズ 各1,400円、Sサイズ 各1,300円



<関連リンク>
ドレスコ オフィシャルサイト
関連リンク集 ノート&手帳にこだわる
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