ステーショナリー・文房具/ボールペンを愉しむ

今度のシャーボは自分好みに合わせられる(2ページ目)

シャープペンとボールペンを1本にまとめた「シャーボ」がこのたび新しく生まれ変わりました。生誕30年を迎えた新生「シャーボX」をいろいろな角度からご紹介します。

土橋 正

執筆者:土橋 正

ステーショナリーガイド


使い心地もしっかりと進化している

ゼブラ シャーボ X
このねじり味が何とも気持ちいい

ツイストすると3種類のペンが順々に繰り出されるという基本的な構造は昔と変わっていない。しかし、そのツイスト具合がちょっと違う。「カチカチ」という威勢のいい音をたてるのではなく、大人しげに「プスプス」と回転していく。その感触が実に滑らか。柔かなクリック感と共に、それはそれはやさしく回転していく。

ツイスト式で気になるのは、まさにこれからペンを繰り出そうとするときに、いったい今どの位置にいるのかということがつかみづらいことだ。いかんせん、回転させてみないことにはわからない、というのがこれまでのツイスト式多機能ペンだったと思う。とりわけ今回のシャーボ Xのように、3種類のペンが入ったツイスト式だと、一歩間違えて逆向きに回すと遠回りしてしまうこともあり得る。

しかし、このシャーボ Xではボディのセンターに1本線、2本線、3本線という目印が付いている。これを頼りにすれば、目的のペンを出しやすくなる。ちなみに、1本線はシャープペンになっていて、残りは自由にセットできるようになっている。私は、使用頻度の高い順に、2本線をブルーブラック、3本線をボルドーにしている。

ゼブラ シャーボ Xゼブラ シャーボ Xゼブラ シャーボ X
1本線はシャープペンのみ

次に、ノックボタンの押し心地について触れておこう。ボディ中央にはノックを押しやすいようにと、ボディが縮まるように作られている。面白いのは、ノックができるのは、シャープペンの時だけで、ボールペンを繰り出した状態では、ノックはできないようになっている。きっとこれは、不用意にボディのガタつきを起こさないようにしているのだろう。

また、ノックボタンにはゴム状のパーツがある。

ゼブラ シャーボ X
ノックボタンにはラバーが付いている。

私はてっきり消しゴムかと思いこんでいたが、そうではなく、ノックの押し心地をよりソフトにするためなのものだという。確かに、親指のフィット感はなかなかものがある。しかし、押し心地はやや重めになっていた。ボディの上半分を押し込む仕組みになっているので、致し方ないのだろう。

ゼブラ シャーボ Xゼブラ シャーボ X
ラバーが指先に程よくフィットする。
ボディ中央が伸縮する仕組み、
押し心地はやや重め。

ちなみに、このシャープペンときだけしかノックができないという特性を利用して、ブラインドタッチで目的のペンをだすということもできる。まず、ツイストして、ノックできるところを探す。そこは当然シャープペンである。そこを起点に考えれば、私のセッティングで言えば、右に回せばブルーブラック、左に回せばボルドーとなる訳だ。

ゼブラ シャーボ Xゼブラ シャーボ X
白いシャツに
白のペンがよく似合う。
ペンだけでなくケースもなかなかのデザイン。



30年ぶりに大幅なリニューアルを図った今回のシャーボ X。見た目のデザインがモダンになったということも大きいが、実はそれだけではなく、ツイストのねじり具合の感触や、ペンの出しやすさなど細かな点もしっかりと改良の手が加えられている。

昔シャーボを使っていたという人も、今回初めて使うという人にもきっと楽しめるペンだと思う。

ゼブラ シャーボ X
ゼブラ シャーボ ボディのみ 3,150円~
シャープメカ 各315円
油性ボールペン替え芯 各84円~
ゲルインク替え芯 各168円
今回の組み合わせの場合、合計で3,801円


<関連リンク>
ゼブラ シャーボ Xオフィシャルサイトでは、ボディやインクのカラーバリエーションがご覧になれます。
ガイド関連記事 ロットリングの多機能ペン「グリップが膨らんだ低重心ペン」
【編集部からのお知らせ】
・「20代男性俳優」について、アンケート(2024/5/31まで)を実施中です!(目安所要時間5分)

※抽選で30名にAmazonギフト券1000円分プレゼント
※回答上限に達し次第、予定より早く回答を締め切る場合があります
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます