針があることを全く感じさせないユニークな機構
スケルトンボディのカートリッジ
このアベ式カートリッジ プッシュピンはピンをカートリッジに詰め込んで使う。
まず、このピンがとても変わっている。なにしろ、ピンなのに針が見当たらない。ちょっと見ただけでは針が全く見えないのだが、その謎は実際に壁に打ち込んでみればわかってくる。
それでは、実際に使ってみよう。
ピンを充てんしたカートリッジを貼りたいところに添えて、先端に飛び出している釘のようなボタンをグイッと押し込む。たったこれだけでOK。このボタンを押し込んだ時に、確かに針が壁に刺さっているというちょっと重みのある感触が伝わってくる。ボタンを押し切って、カートリッジを壁から離してみると、直立不動のピンがしっかりと刺さっている。
釘のようなボタンをぐいと押し込む | カートリッジを壁から離すと ピンが刺さっている |
外から見たところでは、やはり針は見えない。
画びょうというよりも マグネットピンのような感じだ | この長めのピンがとてもつまみやすい |
針は見当たらない
針はピンの中に入っていたのだ今度は、壁に刺さったピンを引っ張って抜いてみる。このとき、円柱形のピンがとてもつまみやすいことに気づかされる。針がしっかりと壁に刺さっているので、そう簡単には抜けない。よいしょとちょっと力を入れて抜いてみると、パチッという音がして抜ける。
その抜けたピンをまじまじと見ていると、そこにはあるはずの針が見当たらない。確かに、壁に刺さっていたはずなのに、一向に姿を見せない針。それはまるでマジックでも見せられているような気がしてくる。ピンをさらに目を凝らしてみてみれば、小さな穴があり、その奥に針が隠れているのが見えた。実は針はちゃんと存在していて、ピンを抜く瞬間にピンの中に引っ込むという仕掛けになっていたのだ。その引っ込むスピードはかなり速く、ちょっと油断していると、針の存在が全く感じられない程なのだ。
ピンが刺さっている時だけ、針が機能を果たし、はずした時にはその姿を見せないという、実に合理的な仕組みだ。阿部さんが当初思い描いていた、まさに踏んでも痛くない画びょうが見事に実現されている。
実際に私も壁に紙を貼ってみたのだが、カートリッジ式なので、片手でピンを刺すことができる。また、カートリッジには最大で6個のピンを入れておけるので、四隅に連続打ちするなんてことも楽々できてしまう。また、一度はずしたピンは、何度もカートリッジに入れて使いまわすことができるので、とても経済的。
この製品は阿部さんが特許申請中で、残念ながらまだ販売はされていない。今後、メーカー等のパートナーを見つけて商品化につなげていきたいそうだ。
商品化されたなら、阿部さんのご両親の様な、画びょうヘビーユーザーならずとも、きっと便利な存在になると思う。
子供の頃に痛い思いをさせられた画びょうに見事にリベンジを果たした阿部さん、その表情は、とても満足感にあふれているように見えた。
その抜けたピンをまじまじと見ていると、そこにはあるはずの針が見当たらない。確かに、壁に刺さっていたはずなのに、一向に姿を見せない針。それはまるでマジックでも見せられているような気がしてくる。ピンをさらに目を凝らしてみてみれば、小さな穴があり、その奥に針が隠れているのが見えた。実は針はちゃんと存在していて、ピンを抜く瞬間にピンの中に引っ込むという仕掛けになっていたのだ。その引っ込むスピードはかなり速く、ちょっと油断していると、針の存在が全く感じられない程なのだ。
ピンが刺さっている時だけ、針が機能を果たし、はずした時にはその姿を見せないという、実に合理的な仕組みだ。阿部さんが当初思い描いていた、まさに踏んでも痛くない画びょうが見事に実現されている。
実際に私も壁に紙を貼ってみたのだが、カートリッジ式なので、片手でピンを刺すことができる。また、カートリッジには最大で6個のピンを入れておけるので、四隅に連続打ちするなんてことも楽々できてしまう。また、一度はずしたピンは、何度もカートリッジに入れて使いまわすことができるので、とても経済的。
ピンは何度でもカートリッジに入れて使うことができる | ピンは最大で6個入れておける |
この製品は阿部さんが特許申請中で、残念ながらまだ販売はされていない。今後、メーカー等のパートナーを見つけて商品化につなげていきたいそうだ。
商品化されたなら、阿部さんのご両親の様な、画びょうヘビーユーザーならずとも、きっと便利な存在になると思う。
子供の頃に痛い思いをさせられた画びょうに見事にリベンジを果たした阿部さん、その表情は、とても満足感にあふれているように見えた。
アベ式 カートリッジ プッシュピン
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作者 阿部眞紀子さんのブログ
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