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踏んでも痛くない 「画びょう」

カレンダーやポスターを貼るのに使う画びょう、針でいたい思いをしたという方は多いのでは・・・。今回ご紹介するのは、針を使っているのに、針が見当たらないというユニーク&安全なものです。

土橋 正

執筆者:土橋 正

ステーショナリーガイド

「必要は発明の母」とはよく言ったもので、こういうものがあったら・・・という強い信念がこれまでなかったものを生み出す原動力になる。そんな言葉がピッタリとくる製品を先日見せていただいた。

それが、この「アベ式 カートリッジ プッシュピン」だ。

アベ式 カートリッジ プッシュピン
アベ式 カートリッジ プッシュピン


「画びょうへのリベンジがしたかった。。。」

アベ式 カートリッジ プッシュピン作者のインダストリアルデザイナー
阿部眞紀子さん
この「アベ式カートリッジ プッシュピン」をつくったのは、その商品名からお察しのとおりアベさんこと、阿部眞紀子さんである。阿部さんは、桑沢デザイン研究所を経て、現在インダストリアル・デザイナーとして活動されている。

この「アベ式カートリッジ プッシュピン」の開発のきっかけは?とお尋ねしてみると

「画びょうへのリベンジなんです。」

と思わぬ答えが返ってきた。

阿部さんは、小さい頃から画びょうに囲まれて育ったそうだ。と言うとちょっと不思議な感じがするが、子供の頃から絵を書くのが大好きで、しかもなかなかの腕前でコンクールに出品すると、必ずと言っていいほど、賞をとっていた。もらった賞状をご両親がせっかくだからと、はじめはうちは額縁に入れて飾っていたそうだが、阿部さんが賞状をとってくるスピードにご両親がついて行けずに、いつの日か額に入れずにそのまま無造作に画びょうで壁に貼っていくということになっていった。

こうして、部屋中は画びょうだらけという状況だったという。そんな阿部さんの生活にすっかりと溶け込んだ便利な画びょうなのだが、ある時、その画びょうが牙をむいた。壁に差しておいた画びょうが知らぬ間に床に落ちて、それを足で踏んでしまい、痛い思いをたびたびするようになったのだ。

「踏んでも痛くない画びょうってないのだろうか。。。」と思うようになったという。この痛い思いをした記憶が、インダストリアルデザイナーになった阿部さんを画びょうへのリベンジという形で開発へと駆り立てたのであった。

>>次のページでは、 アベ式カートリッジ プッシュピンの全貌をご紹介
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