ここでなら、全部見れます!
旗艦店として新たにオープンした、GALLERY OF AUTHENTICの店内です。彼の靴と同様に、その内装も経年変化をゆっくり重ねて行きそうな予感がします。 |
伝統的な様式美への探究心を、卓越した感覚で現代そして未来に照射してくれるが故、ファッションのジャンルを問わずファンが多い竹ヶ原敏之介氏の靴。デザインだけでなく実際の作りこみの点でも妥協しない姿勢からも、間違いなく、今の日本を代表するシュークリエイターの一人と申せます。
評判の高さにもかかわらず、これまで彼の靴を実際に売っているお店を探すのが案外大変で、そんなミステリアスなところがまた堪らなかったのですが、彼の靴の全てを一堂に見渡せる旗艦店が、この10月遂にオープンしました。その名もGALLERY OF AUTHENTIC、場所は東京の紳士靴激戦区の一つである神宮前の、ちょっと奥まったエリアです。打ちっぱなしのコンクリートと磨かれた真鍮、それにオークウッドの什器が不思議と調和する店内は、古の重厚な雰囲気を好む竹ヶ原氏とはちょっと対照的に一瞬思うのですが、
「自然と年を重ねた先に、漸く出てくる円熟味」
を楽しみに待っているのだと解ると、なるほど、靴と同じだ! と合点が行きます。
で、2009-10年秋冬の彼のコレクションを、この真新しい店内で早速チェックしてまいりました。これがいつにも増して唸らせてくれる作品が目白押し! ただ単にカッコイイだけでなく、靴とその周辺の文化に関する彼の「引き出し」の多さ、更にはその整理整頓の秀逸さを改めて思い知らせてくれる作品、特にブーツばかりなのです。今回の記事ではその中のことさら傑作を、以下のページで皆さんにもご覧いただきます!
店内で靴やその他の商品が置かれているこの棚は、実は工場で靴を各工程に移動させる際に用いるラックを、そのまま模したもの。靴の製造現場を重んじる竹ヶ原氏らしい、解る人には解る素晴らしい選択です。 |
次のページでは、まず、雄雄しさだけではないブーツから!