水ジミを防ぎ、履きジワに蝋分が析出しない!
小生のライトブラウンの靴のアップです。「アニリン染め」の靴には付き物ですが、見事なまでの水ジミ! 履き下ろしの際からこの「コロニル アニリンクリーム」を用いると、かなりの確率でこの現象を防げます! |
乳化性の靴クリームの一分野に「アニリンクリーム」というものがあって、その名の通り素材本来の持ち味を活かす「アニリン染め」を施した、着色に顔料を極力用いない透明感ある革に向いたものです。通常の乳化性クリームに比べ蝋分控え目でシミになりにくく、多少の汚れなら落としてくれるのが特徴で、この染色の革の靴にはこれを履き下ろし時のお手入れから、「クリーナー」と「水分・油分の補給」双方の役割で用いると効果的です。「透明感のある」とは着色が穏やかであることも意味するので、アニリン染めの革は水ジミがどうしても起こりやすく、ものによっては一般的なクリーナーが使用できない場合もあるからです。
高島屋のバイヤーさんにある時、ベビーカーフやキッドスキン(山羊革)の靴を特段好まれるお得意様から、こんな要望が来たのだそうです。
「自分の靴のお手入れには、店員さんに教えて頂いたとおりアニリンクリームを使っているのだけど、加減が解らず靴に付けてしまうと、履きジワの部分が白く粉を吹いたようになってしまう。通常のデリケートクリームだとそのようなことは起きないけど、肝心のツヤが出てくれない。両者の長所が合わさったようなもの、何かありませんか?」
その「白い粉」現象、実はアニリンクリームが靴に「通気性のある薄い膜」を作ってくれて、汚れを防いでいる何よりもの証拠。断じて欠陥ではなくむしろ有効作用そのものではあるものの、お客様のリクエストには素直に耳を傾けたいし…… そんな難題をコロニルにぶつけてみたところ、ドイツで開発されたのがこの「コロニル アニリンクリーム」なのです。
実際に用いてみると、上記の「シミにならない」「軽い汚れなら落とせる」といった今までのアニリンクリームの良さはしっかり引き継いでいながら、やや多めに塗って履いた後でも履きジワの部分に蝋分は、確かに析出してこない! もちろん「落ち着いたツヤ」はちゃんと出てくれますし、見た目に水分がやや多めのせいか、革の上でクリームがベトッと粘らずブラッシングが容易に出来るのも好感度大です。シダーウッドオイルが入っているのと天然成分のみの配合のおかげで、ツンとした合成的な香りがしないのも特筆すべきでしょう。
もう一つ、今までのアニリンクリームになかったものがこれにはあるのです! お知りになりたい方は 次のページへ!