男の靴・スニーカー/カジュアルシューズ

大技小技が冴える、マークブラドックの靴(2ページ目)

名シュープロデューサー・長嶋正樹氏が手掛けるマークブラドックの靴は、「使われ方」を知り尽くしているからこそ発揮できる、あっと驚く工夫のオンパレードです。その最新作をたっぷりご覧いただきます!

飯野 高広

執筆者:飯野 高広

靴ガイド

大人の視線に耐えられる、レザースニーカー

レザースニーカー
「ダグマークソン」レーベルのレザースニーカーです。つま先の小指側に施されたパンチングがアクセント。このスタイルならば、職種によってはビジネス用に十分活用できるはずです。


続いてのご紹介は、「ダグマークソン」レーベルのレザースニーカーから。この種の靴に注目が集まり始めたのは、洋の東西を問わず生活様式のカジュアル化が一層進みだした1990年代後半から。最近ではスポースシューズのみならずドレスシューズのブランドでも、新たな視点で開発された興味深いものが沢山出てきていますが、この靴もそんな一足と言えそうです。

特徴は何といってもシンプルな外観、これに尽きるでしょう。言われてみればハッと気付かれると思いますが、つま先や鳩目の部分も含めて、ほぼ一枚の革で仕立てられた驚きのホールカット仕様。ブランドのロゴがデカデカと入ったり、側面を多くの線で飾ってしまいがちなレザースニーカーの中で、無駄なデザインをここまで潔く削ぎ落としたものは、大変貴重な存在です。

敢えて「デザインしている」と言えば、側面に一本施された別色のパイピングと、つま先の小指側に施されたパンチング程度でしょう。意識的に控えめな意匠にこそなっていますが、これらが靴の表情をキリッと引き締めるのに、絶大な効果をもたらしています。柔らかいカーフのアッパーやストレスを感じさせない木型形状は言うに及ばず、ライニングもドレスシューズと同様のフルレザー仕様、アウトソールも有名なイタリア・ビブラム社の最新バージョンを用いるなど、靴そのものの基本性能にも、勿論手抜かりはありませんよ。

このスタイルならばカジュアル用のみならず、職種によってはビジネスユースにも十分に使えるはず! お洒落の意味をきちんと理解している男性にとっては、この位にサッパリしたスタイルの方が様々な服や場面に合わせられるので、靴としては重宝するものなのです。さすが長嶋さん、解ってくれている!

【Doug Markson/レザースニーカー】
■色・素材 : 紺、それ以外には黒・茶・白・赤(全てカーフ・スムースレザー)
■サイズ : 6 1/2~9 0.5サイズ刻み
■価格 : \27,300(税込み)
■販売店舗 : 大丸(東京店・札幌店・梅田店・神戸店・博多店)

パイピング
側面に一本だけ施されたレザーのパイピングです。これのお陰で、のっぺりとした表情になりがちなホールカット仕様の靴でありながら、引き締まった顔立ちに見えるのです。




次のページは、とにかく、とにかく曲がる!
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます