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祝・ご移転! HIRO YANAGIMACHIの靴(3ページ目)

世界的にも評価の高いシューメーカー・柳町弘之氏のアトリエが、2008年2月にWFG・神宮前本店から晴れて独立し、店名も"HIRO YANAGIMACHI Workshop"に変更となりました。新店舗の模様を速報でお届けします!

飯野 高広

執筆者:飯野 高広

靴ガイド

破綻なく調和する、普遍性と斬新さ

ダブルモンク
”HIRO YANAGIMACHI”のダブルモンクストラップです。外羽根式ではなく驚きの内羽根式。靴全体のフォルムを見事に引き立たせる、バックル周辺の直線と曲線の織り成す絶妙なハーモニーを味わっていただきたい! 時を経ても決して、新鮮さが失われることはありません。


”HIRO YANAGIMACHI”の靴が独創的なのは、何もその製作プロセスだけではありません。柳町氏が靴に描く「線」「面」そして「像」には、一見極めてトラディショナルながら、ちょっと目を凝らすとその中に、著名なモード靴が顔色無しになる「意味を持つ新しさ」をも内包していることに気付かされ、思わず身震いしてしまうのです。その説得力の深さは、上の写真のダブルモンクストラップをご覧いただければ瞬時にご理解いただけるでしょう。

「意味を持つ」というのはすなわち、惰性や根拠のないその場の即興が一切排除され、あるべき所に一番ふさわしいものがあるということ。柳町氏は頭の中で、今日存在する靴のディテールやパーツの本質を、これ以上分けられないほど一旦細分化した上で、それを有機的に再構築する「真の創造」が実践できているのでしょう。だからそれらに強靭で決して形骸化しない役割を与え、靴という器に無駄なく盛りこむことができるのです。

そしてこれがさらに肝心なのですが、柳町氏は顧客一人一人の足型や体形それに性格に合わせ、その「意味」を突き詰め、常に進化させる努力を惜しんでいないのです! 伝統は確かに大事にするけれど、それに閉じこもらず前に歩み続けるこのような姿勢も、彼の靴に普遍性と斬新さ双方が深く備わっているもう一つの理由でしょう。間延びしない緩急の妙を感じる”HIRO YANAGIMACHI”の靴は、同時に、柳町氏の靴作りの真意が理解できた個々の持ち主の体の、そして心の一部として、「おさまる」そして「溶け込む」靴でもあるのです。



■お問い合わせ先
HIRO YANAGIMACHI Workshop
住所:〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷2-6-1 エストリル93 2F
地図:Yahoo! 地図情報
最寄り駅:東京メトロ副都心線北参道駅から徒歩約7分。JR総武線千駄ヶ谷駅から徒歩約8分。またはJR山手線原宿駅から徒歩約10分
TEL/FAX:03-6383-1992
HP:HIRO YANAGIMACHI Workshop
営業時間:11時~20時 不定休(ご来店の際は事前に電話にてアポイントをいただけると助かります)
納期:発注~完成まで、約8~9ヶ月(注文状況や仕様により変動します)

サドルシューズ
”HIRO YANAGIMACHI”のサドルシューズです。描かれている線が全てあるべき場所にあり、一切の無駄がありません。ビスポークですからもちろん定番のコンビ仕様にもできますが、この靴は敢えて本体とサドルとを同色同素材として、ダークスーツに合わせてみたい!

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