洗練と自然さが共存したスタイル
向かって左がこのスリッポン、右がモカシン製法の靴です(私物)。モカシン製法はプレーンなスタイルのものはできません。 |
昔のトップサイダーのキャンバスデッキシューズを思い出す、気持ち細めのソラマメ状シェイプも、眼には懐かしくも新鮮に映ります。ここ数年のメンズシューズは、つま先が長細く尖ったデザインがトレンドだったのですが、これって正直靴だけが目立ってしまい、服と案外合わせづらいだけでなく、すり足状態になりやすい。だから、下りではなく上り階段でコケる男性、最近結構見かけますよね! この靴ならばそんな心配は無用でしょう。
抜群の素材と仕上がり
この靴に使われている甲革はイタリアでなめされたスエード(牛革の裏面を起毛させたもの)で、柔らかさと滑らかさは、もうずっと撫でたくなる感覚です。発色もイタリアンレザーならではのキレの良さがあって、イギリス製のスエードレザーの深みとはまた違った魅力を感じます。色は黒と金茶、それにネイビーがありますが、個人的にはこれからの秋冬の時季に、敢えてネイビーを履いてみたい欲求にかられます。またスエード以外では、こちらも大変柔らかい金茶色のバッファローレザーがあります。左から黒スエード・紺スエード・金茶スエード・金茶のバッファローレザーです。紺色が個人的には気になります |
9月までなら素足履きで!
ご覧の通り、あまりでしゃばっていないスタイルの靴なので、その分コーディネートは簡単かつ豊富でしょう。ブルーデニムやスリムなチノーズにはもちろんのこと、秋が深まる10月以降はカシミアのセーターやジャケット、それにコーデュロイのような起毛系のパンツにも品良く合わせられそうです。カジュアルですしせっかく足アタリの良い靴ですから、9月までなら某石○純○氏よろしく素足で履いて、それを正に肌で実感してほしいなと思います。足の臭いが気になるとか靴の中が汚れるとか、そんなみみっちい事を考えるのは止めましょう! ただしギョーカイ系カッコ付け野郎のように、着る服をキメキメにし過ぎないように。この靴のスタイルと同様、自然体が肝心です!
飯野註:残念ながら2009年10月末を以て、ジオグラフィーは活動を休止し、直営店舗であるジオグラフィーリビングも閉店しております。
【店データ】
■GEOGRAPHY LIVING
所在地:東京都渋谷区神宮前6-34-14
TEL/FAX:03-3409-5960
営業時間:12:00~20:00
定休日:水曜
交通:JR「原宿駅」から徒歩5分または東京メトロ千代田線「明治神宮前駅」から徒歩3分
地図:Yahoo!地図情報