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往年のヘップバーンを気取って 「アリマ」、最高!

そのレーベルの名は「アリマ」。フェミニンな顔つきは、まさに“今”の気分です。

執筆者:竹川 圭


かつて、海外の見本市を頻繁に取材してた頃、仕事抜きで楽しみにしていたのが、「アリマ」というブランドのブースだった。なぜなら、デザイナーのフランカ・カッラーロがとにかく、きれいだったから。

グラマラスなボディ。吸い込まれそうな、大きくてつぶらな瞳(ベタな表現になってしまうのは、それほど彼女が完璧な美を備えているからなのだ)。緊張して、ろくに取材なんかできなかった。


「アリマ」の名で98年にデビューしたかと思うと、早速アメリカのサックスフィフスアベニューが買い付けるなど、フランカは一躍世界舞台に踊り出た。2000年にはエミリオ・プッチのシューコレクションをコーディネートするため、ルイヴィトングループとコラボッたりした。父親がシューファクトリーの経営者で、自然と技術と感性を身に付けていた彼女だけに、それは当然といえば当然の結果。まさに才色兼備、という形容が相応しい女性なのです(どうやら個人的思い入れが強すぎます、今回の原稿)。


すっかりメンズ畑の男になった僕は、「アリマ」を見かけることがトント減ってしまった。で、久しぶりに発見したのは、仲良くさせてもらってるインポーター、ハイブリッジのショールームだった。聞けばちょっと前から、エージェントとして取り扱っているとのこと。久々に見た「アリマ」はやっぱり良かった。

ローヒールをベースに、50年代ルックにインスパイアされたコレクションは、優しげで、ポップ、そして上品。例えるならそれは、オードリー・ヘップバーンの世界。

思いの丈をプレスにぶちまけると(靴じゃなくて、フランカへの思いをね)、なんだか怪訝な表情。どうやら彼女、僕が会ってた頃の面影は微塵もない、らしい。ずいぶんとふくよかになったらしい…。実は僕も、その兆しは会うたび、感じていた。認めたくないけど、認めざるを得ない事実。やっぱりイタリア人。もう、会わないほうがいいかも…。


上から¥35,700、¥26,250、¥31,500

問い合わせ先 ハイブリッジインターナショナルTEL.03-3486-8847
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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