ウッズといえばカナダのアウトドア・ブランド。そのデザイナーに抜擢され、ファースト・コレクションがロンドンのインディーズ系見本市フォーティ・ディグリーズで出品ブランド・ベスト8に選出されたのは記憶に新しい。神保久志はそこで“アーバン・アウトドア”ともいうべき新しいスタイルを確立したのだけど、今回は彼が手がけるオリジナル「コンプリート」のお話。
目玉はなんといっても、ストライプ使いが古くて新しい、サンブレラだ。ヘッドポーターが使って一躍火がついた素材で、ヨットやボートのカバーの分野で世界シェア5割を占めるという名門ファブリック。海の上では風雨や紫外線に耐える機能性が求められるわけで、コイツは原料の段階で染色するという原着加工が施され、退色しにくい特徴をもつ。裏話をすると、こーゆーファブリックはミニマム(最低注文量)が大きい。必然、1足あたりの単価が跳ね上がってしまう。なのに「コンプリート」は価格1万9800円。お買い得です。
もうひとつが、コットン地の新作。名前を明かせないのがヒジョーに残念なのだけど、某スーパー・ブランドと同じコットンを使っているのだ。で、こちらも価格1万9800円。昔ながらの袋縫いにこだわりつつ、機能的に優れ、なおかつ面白く、袋縫いにマッチする素材を見つけてくるのが、神保さんはホント、うまい。
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