タートルネックか、ハイネックかで印象が変わる!
襟足の高さによって全体の印象がかわるハイネックとタートルネックセーター。自分にあうベストバランスのものを選ぶのが重要
マフラーをするには季節はずれな感じがするし、かといってしないと寒い、そんな日におすすめしたいのが、首もとをマークしてくれるニットのインナー。首を覆うニットにはタートルネックとハイネックがありますが、選ぶものによって全体の体型の印象が変わるので注意が必要です。
顔に一番近いところにある首をどれだけ覆うかによって、見た目ががらりと変わるのです。首の部分を折り返して着るタートルネックは、首にボリュームが出るので、全体の体型ががっしりとして見え、顔はいつもより小さくみえます。華奢なひとにはおすすめのアイテムといえます。ただ着方によっては太ってみえるということも。一方ハイネックは、折り返し部分がないためタートルネックに比べて首がすっきりとした印象になります。首のところを太くみせたくない人にはおすすめです。
タートルネックの選び方…用途に応じて素材を選ぶ
そして、こだわりたいのがセーターの素材。首に直接触れるので、なるべく着心地のよい素材を選びたいもの。カシミヤやアルパカなど、毛足が長く、柔らかい獣毛のものは保温性も高く、さわり心地も抜群です。ただし、保湿感も高いため、汗をかいたとき、べたべたした感じがします。汗が気になる人は、コットン素材のものをおすすめします。吸水性、通気性にすぐれたコットンは汗を吸い取り、その汗をすぐ逃がしてくれるという特性が。獣毛セーター特有のちくちく感がありません。ただ保温性はどうしても毛のものより落ちてしまいます。最近はハイテク素材が開発され、保温性、吸水性、通気性ともにすぐれたポリエステルなどが出ているので、そちらを選ぶのも手です。
タートルネックのおしゃれな着方
タートルネックのおしゃれな着こなしとして、首の部分を折らず、立てて着る方法があります。首が長くみえ、縦のラインが強調されるので、全体がすっきりとして見えます。黒、濃紺などのダークカラーを選べばいっそうその効果が。さらに、ボトムをセーターと同じダークカラー、ジャケットなどのアウターを明るい色にすれば、シルエットにコントラストがつき、さらにすっきりと見えます。タートルネックをおしゃれに着こなすコツはネック部分を折らずに立てることです。首が長くすっきりと見えます |
19世紀終わりから20世紀にかけて、海や寒いところの作業員が愛用していたタートルネックセーターは、寒さを防ぐために、顔まですっぽり覆って着ていました。首のところを折り返さないで、あごまで覆って着ると何かに似てませんか? そう亀=タートル(turtle)です。そんなことからタートルネックセーターと呼ばれるようになりました。日本ではとっくりセーターという言いかたも。そういえば、あごまでタートルを着て、気をつけの姿勢をすればとっくりの型にも似てるような気がします。くれぐれもとっくり体型なんて呼ばれないように、首のところをまくし上げすぎないようしてくださいね。
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