アウター次第で、合わせるインナーが変わります!

ピタッとしたチェスターコート。ニットをインナーに合わせたアウターコートスタイル。

ピタッとしたチェスターコート。ニットをインナーに合わせたアウターコートスタイル。


どんなに高級なアウターであっても、インナー次第で、残念な印象になりかねません。また、最近ンはユニクロのヒートテックはじめ、機能性下着の浸透によって、「冬コーディネートの基本公式」は大きく変わり、コート・ダウンなど、アウター次第で、合わせるインナーも変わりました。

そこで、知っておくと無駄買いやコーディネートの迷いがなくなる、アウターが魅力的に見える「冬のコーディネート術」を教えます。


まずは、役割によってアウターを2種類に分類

「お気に入りのアウターを手に入れたけれど、合わせるインナーがわからない…」ということはありませんか?

たとえば、ダウンジャケットのコーディネート。ダウンジャケットは短い着丈デザインが多く、ジャケットの裾がはみ出してしまいます。インナーにジャケットを合わせるのは、向いていません。そもそもネーミングからわかるように、ダウンジャケットは「ジャケットの役割を果たすアウター」です。

私は、コート・ダウンなどカタチではなく、役割によってアウター全般を2種類に分類しています。

・ジャケットの上に着るアウターを「オーバーコート」
・ジャケットの役割も果たすアウターを「アウターコート」と呼びます。


実は、アウターのサイズ感と役割を理解することで、インナーの種類は必然的に決まっていたのです。


「重ね着」と「熱を逃がさないコーデ」、どちらで寒さ対策する?

スーツジャケット・カジュアルジャケットの上に着られるオーバーコート。

スーツジャケット・カジュアルジャケットの上に着られるオーバーコート。


「冬コーディネートの基本公式」はここ10年で大きく変わりました。

それまで寒さをしのぐ着こなしといえば、「重ね着のコーディネート」が主流でした。それに加えて近年、幅広く浸透した機能性下着の保温効果を利用した「熱を逃がさないコーディネート」も主流になっているのです。

先ほどの2つのアウターの公式に当てはめると、基本的には、
・ジャケットの上に着るアウターを「オーバーコート」→「重ね着のコーディネート」
・ジャケットの役割も果たすアウターを「アウターコート」→「熱を逃がさないコーディネート」

――となります。

両者の着こなしの上での違いは一体何か? その違いは、アウターのサイズ感にあります。


まず、「重ね着のコーディネート」は、アウターのサイズ感がピタッとし過ぎず、ジャケットより長めの丈であることが重要です。スーツのジャケットやカジュアルジャケットなどの上に着ることを想定しているためです。

一方、「熱を逃がさないコーディネート」では、保温性を高める為、ピタッとしたサイズ感が求められます。アウターやインナーのサイズ感をピタッとさせることで熱を逃がさないようにするのはもちろん、細身でスタイリッシュな印象を演出できます。


「ニットソー」の躍進で、アウターコートがよりスタイリッシュに

手触りが良くチクチクしないニットソー。

手触りが良くチクチクしないニットソー。


さらに、インナーの進化も見逃せません。


最近、一枚で着られるチクチクしないセーターを見かける機会が増えていませんか? 手触りが良い「ニットソー」と呼ばれるこのアイテムは、「シャツ」と「セーター」の役割を同時に果たしてくれるインナーです。

「熱を逃がさないコーディネート」をするとき、インナーには、ニットソーやハイネック、タートルネック、もしくは、カジュアルシャツにニットやスウェットを合わせる着こなしが選択肢になります。チェスターコートなどを中心とした、ピタッとしたカジュアルコートや、密閉性があり丈が短めのことが多いダウンジャケットは、インナーが薄手ですっきりとしていたほうが着やすく、コーディネートもスタイリッシュいまとまります。

一方、ジャケットの上にオーバーコートを着る「重ね着のコーディネート」では、ジャケットを着ることを前提としているため、インナーはカットソー、ニットソー、カジュアルシャツを合わせる着こなしが選択肢になります。

ところが、近年はこれらの2パターンの着こなしに加えて、「第3のコーディネート」が提唱されています。


第3のコーデ「インナーダウン」は本当に流行るのか?

インナーとしてダウンを取り入れる「インナーダウン」。近年、あらゆるショップで扱っている。

インナーとしてダウンを取り入れる「インナーダウン」。近年、あらゆるショップで扱っている。


「第3のコーディネート」とは、ここ数年提唱されている、インナーダウンのスタイルのことです。

コートやジャケットのインナーとして、「ダウン」を取りいれるこのスタイルは、セレクトショップのみならず、ユニクロをはじめとしたファストファッション、また、一般的なツープライススーツ量販店のカジュアルコーナーに置かれています。

現状ではまだ、インナーダウンを実際に取り入れている男性を見かける機会はそんなに多くはありません。インナーとしてダウンを取り入れるアイデアに、まだユーザーが追い付いていないように私には見えます。

しかしながら、数年後「インナーダウン」が冬の主流になっているかもしれません。引き続き、目が離せない新しい着こなしとなっていくのではないでしょうか。