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知っておきたいニットの基礎知識(2ページ目)

だんだんと秋も深まり、ニットが必要な季節となってきました。そこで今回は、知っておきたいニットのいろいろについて話をします。

首藤 眞一

執筆者:首藤 眞一

メンズファッションガイド

ニットの素材

ニットの素材で基本的に知っておきたいのは、ウール、カシミア、コットン。これらにシルクやポリエステルが混紡されることも多々あります
ニットのタイプが分かったところで、次に素材の話をしましょう。ニットの素材で代表的なものは、ウールカシミアコットンです。これらの素材にシルクやポリエステルを混紡したものもあります。

基本的には、秋冬のニットはウール、カシミア素材のものを、また春夏のセーターにはコットン素材のものを選ぶとよいでしょう。(欧米では、カシミアのセーターは年間を通じて着ることのできるアイテムですが、日本では湿気が多いので、秋冬、そして春先あたりまでがシーズンとなります。)

薄手vsザックリ感

また、ニットは、ジャケットやコートの下に合わせて着る薄手のものと、それ1枚で着るザックリ感のある厚手ものとして分けて考えると、コーディネートがしやすくなります。薄手のタイプをチョイスするなら、カラフルな無地のカシミアニットがおすすめ。ジャケットとコーディネートすることで、色をアクセントにできるため、洗練された印象を与えることができます。

また、カジュアルでプレッピーな印象にしたいのであれば、エンブレムがついた薄手のアイビーニットテニスニット、さらにはアーガイル柄のアーガイルニットなどを合わせるのがベスト。

ジャケットやコートを着ないで、ニットをアウター感覚で着る場合には、厚手でざっくりとした重量感があるタイプを選びましょう。網状のケーブル模様のフィッシュマンズセーターや雪の結晶やトナカイ模様のノルディックセーターなどがその代表格。秋には、これらのセーターをアウターとして着用し、寒い冬には、その上からコートを着てコーディネートします。

今年の秋にオススメのトレンドは?

それでは、最後に今年の秋冬に注目を浴びているプレッピーなネオ・トラッドのトレンドについて解説しておきます。

ここ2、3年、アメリカのブランドを中心に、アイビーの復活を思わせるプレッピーなスタイルが大変人気となっています。そのスタイリングで大切なアイテムは何と言ってもニット。適切なニットの色や柄を、ジャケットやブルゾンなどのアウターに合わせれば、プレッピーなスタイルが簡単に作れます。

中でも今季のおすすめは、この2タイプのニットです。まずは、アーガイル柄。人気ブランドのプリングルのセーターなどでおなじみのアーガイル柄のニットは今シーズンのキーアイテム。おすすめはブルーやグレーなどの同一色の濃淡でまとめた少し小さめのシックなアーガイル柄です。

そして、もうひとつがVネックのテニスニット。ベーシックな白地に、Vゾーンにはネイビーと赤のラインが入ったものが新しく、フレッシュな印象を与えてくれます。アーガイルニットもテニスニットも、素材はウールでもカシミアでも問題ありませんが、今季は、少しスリムフィットなシルエットを着こなすのがお洒落のポイントです。

今年の秋冬には、ぜひコーディネートに、これらのセーター・アイテムを付け加え、秋のお洒落を楽しんでください!


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