スーツ・ジャケット/スーツ・ドレスビジネス

正しいスーツの選び方(1) 型を選ぶ(2ページ目)

自分に合ったスーツを正しく選ぶのは、何年スーツを着ていてもなかなか難しいものです。スーツ選びの第一関門はモデル(形)を選択すること。スーツのモデル選びのポイントを解説しました。

首藤 眞一

執筆者:首藤 眞一

メンズファッションガイド

モデルを決めるディテールスーツを選ぶ時、誰でもがこれら3つの要素を組み合わせて一着のスーツを選んでいると言っても言い過ぎではない。中でも、スーツの形であるモデルを選ぶことは、スーツ選びの大切な第一歩だ。スーツを着る人なら分かると思うが、スーツを購入する時、モデルを完成させるために、さらなる次の3つのディテールを決めなければならない。

【モデル決定の3つのディテール】

1)シングルかダブルか
2)ボタンの数
3)ベントの種類

モデルを決める上で、これら3つのディテールは、スーツを着たときの動きやすさ、イメージ構築、体型へのフィット感・着心地を決める重要ポイントとなる。

■シングルかダブルか

スーツのモデルはいつくかの特徴で分類されるが、まず覚えておきたいのがシングルとダブルという分け方。正確には、シングルブレスト、ダブルブレストと言う。現在のスーツの主流はシングルブレスト。シングルのスーツはシンプルで活動的なイメージを与えるが、ダブルはよりフォーマルで男性的なイメージが強い。一般的に、体型が細身で長身の人はシングルのほうがよく似合い、がっしりとした体型の人にはダブルがよく似合う。また、ダブルは年配の人のほうが着こなしやすいという特徴がある。

シングルブレストの二つボタンスーツ。最近、再びトレンドとなりつつあるモデルだ。


■ ボタンの数

シングルには、主に二つボタンと三つボタンがあり、ダブルには、六つボタンの一つかけ、六つボタンの二つかけ、四つボタンの一つかけ、四つボタンの二つかけというように、飾りボタンを含めたボタンの総数と打ち合わせの留めボタンの数で種類が分かれる。

ダブルの六つボタンスーツ。フォーマルで洗練された大人の男の印象をつくるにはダブルのスーツが一番だ。


■ ベント

スーツの背中にはいったスリット(割れ目)がベント。ベントがないスーツはノーベント。背中の中心に一本入ったものがセンターベント。そして、背中の左右両方の背縫い線に合わせてスリットが入ったものがサイドベンツだ。

背縫い線の両側に入ったサイドベンツのスーツは動きやすく、またエレガントな印象を与える。また、ズボンのポケットによく手を入れやすいという特徴もある。



次のページでは、スーツのモデルをどうやって選んだらよいのかについて説明します。


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