装着のしやすいスウィブル式・一体型になったタイプ
スウィヴル式のカフリンクス。これはイギリスのアンティークですが現行品にも多く見られるタイプです。とても使いやすい反面、アンティークの場合はとくに繊細にできているので、丁寧に扱わないといけません。私物。 |
現在巷で売られているカフリンクスはほとんどがスウィヴル式(swivel)といわれる、バッキング部がバネになったものが多いです。装着方法はT字状のバッキング部を倒してシャツの袖口の外側のボタン穴に通しておき、袖を通してから内側のボタン穴に差し込んで、倒したバッキング部を起こしてT字状にして完了です。基本的にはチェーン式と同じですが、スウィブル式のカフリンクスの装着はとても簡単です。その反面エレガントさには欠けます。
ティファニーのカフリンクスの現行品。一体型になったタイプで、とても使いやすいのが魅力です。私物。 |
さらに着けやすいのがフェイスとバッキングが一体型になったタイプで、こちらはティファニーの商品でよく見られます。留め方はチェーン式やスウィヴル式と同じですが、内側のボタン穴に差し込む作業がラクなんです。少し左右に揺らしながらグイグイと押し込んでいくと、意外と簡単に着けられます。カフリンクスのなかでもっともストレスが少なくて済むタイプです。
現行品のカフリンクスのなかにもクラシックなデザインのものもありますが、やはりモダンな雰囲気のものが主流です。そういう装いの時にはいいんですが、クラシックな雰囲気を演出したいときにはやはりアンティークです。
ダブルフェイスになったチェーン式のカフリンクス。シルバー製のシンプルなデザインはコーディネートしやすいです。価格18,900円。問OLD HAT。 |
アンティークのカフリンクスの魅力はやはり希少性です。似たデザインのものはありますが同じデザインのものはほとんどありません。現行品のようにブランドのステイタス感で選ぶのではなく、作りの丁寧さやデザインの繊細さで選ぶことが多いです。というのもブランド名はあってないようなものですから、自分の美意識で選ぶしかないんですね。
OLD HATの場合、シンプルなデザインのものなら1万円台後半で購入できます。けっして安くはないですが、私自身この価格帯の現行品を買うくらいならアンティークを選ぶと思います。
上の写真のカフリンクスの裏面にはシルバーのホールマークが刻印されています。ここから製造年がわかります。今回は調べていないので製造年は不明です。 |
作られた年代を特定するのは難しいですが、デザインである程度はわかります。シルバー素材のものはホールマークが裏面に刻印してあるのでホールマークの小冊子を見ればいつ頃製作されたものかがわかります。製作された年代がわかれば時代背景をあれこれ考証できるので、さらに親近感がでてきます。
スーツやシャツ、ネクタイ、シューズのすべてが現行品であっても、アンティークのカフリンクスを一つ着けるだけで文学的というか、なんとなく知的に見えます。さらに腕時計をアンティークにするとカフリンクスととても調和し、趣味のよい人に見えます。クラシックなデザインの機械式腕時計でも似た印象を与えます。
スタイリッシュなスーツスタイルのときは現行品にし、クラシックな装いのときはアンティークのカフリンクスを選ぶ。そんな賢い選択がおすすめです。
商品のお問い合わせ先
【OLD HAT】
東京都渋谷区神宮前 6-28-5
宮崎ビルB棟3階
TEL&FAX 03-3498-2956
営業時間 12時~20時
年中無休
http://www.oldhat-jpn.com/
〈 関連サイト 〉
アンティークではありませんが
こちらのカフリンクスもクオリティーが高くておすすめです。
【ミノワダジュエリークラフト】
http://www.minowada.net/