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シェットランドフォックス黄金期を振り返る(3ページ目)

日本の既製靴の歴史のなかで、エポックメイキングなブランドが日本製靴が手掛けていたシェットランドフォックスです。その黄金期ともいえる1980年代のモデルを振り返ってみました。

倉野 路凡

執筆者:倉野 路凡

メンズファッションガイド

シェットランドフォックスが復活!


SHETLAND FOX
1985年当時のシェットランドフォックスの箱です。「ブリティッシュコレクション」や「イーストコーストコレクション」も高級感のある箱でした。

さて、嬉しいことにそんな幻のシェットランドフォックスがこの春に復活します。REGAL SHOES各店で3月から展開する予定。昔ながらのファンも初めて知った人も楽しみにしていてください。

すでに一部の商品が新宿のイセタンメンズで先行販売されているので、さっそく見てきました。地下一階の靴売り場にはロングノーズのブリティッシュタイプと、アメリカンな質実剛健なモデルが数種類並んでいました。

ロングノーズのモデルは最上質のイタリアンカーフをアッパーに用いて、ソールのウエストの絞りも強い。さらに溝を伏せたヒドゥンチャネル仕上げで、ベヴェルドウエスト調という、これまたエレガントな仕上げでした。モダンブリティッシュなスーツに似合いそうな洗練されたデザインです。

このモデルは前半分がグッドイヤーウエルトでウエスト付近はマッケイ製法とのこと。歩いたときにソールの返りがいいのでしょう。

なかには懐かしいギリーシューズもあり、こちらはグッドイヤーウエルト製法でした。リーガルって昔からギリーシューズが得意なんですよね。

SHETLAND FOX
箱の蓋の内側には品質を保証するサインが書かれています。

さすがと思った点は、踵を入れる部分が少し窪んでいて足のおさまりがよいこと月型芯が長く、内側のアーチ付近まで入っていることですね。

余談ですが靴職人の津久井玲子さんが手掛ける既製モデルも月型芯が長~く、まるで壁のように硬くなっています。こうすることで何か利点があるのでしょう。

一方のアメリカンなモデルは表情のあるスコッチグレイン素材を使っていてかっこ良かったです。個人的にはこちらのモデルを履きたいなと思いました。これならフランネルパンツだけでなく、チノパンやコーデュロイパンツにも似合いそうですからね。

まあ、新生シェットランドフォックスの詳細は、靴ガイドの飯野さんが紹介してくれるでしょう。期待しましょう。

★新しいシェットランドフォックスの取扱予定店などの情報はこちら。
※旧シェットランドフォックスについては問い合わせないでください。
REGAL SHOES

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