スーツ・ジャケット/着こなし・みだしなみ

とっておきの冬用コートを誂えてみる(2ページ目)

この秋冬はトレンチコートが人気のようだが、それとはべつにウール素材の本格的なコートをひとつは揃えておきたい。ずっと着られる定番のチェスターフィールドやカバートコートをオーダーメイドしてほしい。

倉野 路凡

執筆者:倉野 路凡

メンズファッションガイド

おすすめのコート


リッドテーラー
おすすめコートのひとつ、セミチェスターフィールドコート。上衿にビロードをあしらっていないため、普通のスーツにも合わせやすい。これはネイビーのウール地だが、グレーのツイードで仕立てる場合もある。

リッドテーラーがおすすめするコートは、チェスターフィールドコートカバートコートポロコートである。とくにこれからの季節に欠かせないのがチェスターフィールドコートだろう。

チェスターフィールドコートはコートの中で、もっともフォーマル度の高い盛装用コートで、タキシード(ディナージャケット)の上に着用できるコートとして広く知られている。

上衿のビロードやフロントの比翼仕立てが特徴。黒、ネイビー、濃いめのグレーが基本色。シングルだけでなくダブルブレストのタイプもある。

リッドテーラー
ハリソンズ・オブ・エジンバラのオーバーコーティング。1mあたり700gあるのでけっこうヘビーウエイトです。

もう少し略式にしたものがセミチェスターフィールドコートと呼ばれるもので、上衿のビロードを省略したり、ウエストの絞りを少し緩やかにしたものが多い。

一番上の写真のコートがそれで、ネイビーの厚地のウール(ハリソンズ・オブ・エジンバラの服地)で仕立てられている。これならスーツの上に羽織ってもしっくりとくる。セミチェスターはタウンユースに向いているのだ。もちろんタキシードにも合わせられる。

リッドテーラー
おすすめのコート地。ハリソンズ・オブ・エジンバラとトーマス・フィッシャー。

服地は、ハリソンズ・オブ・エジンバラ、トーマス・フィッシャー、オグデン(BATEMAN OGDEN&Co.LTD)、ウィリアム・ビルなどがチェスターフィールドコートに適した服地を揃えている。

なかでもハリソンズのオーバーコーティングは巷のテーラーの間でも定評があり、おすすめしたい。

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