2回目 最初の仮縫い
仮縫いのスーツが出来上がってきた。写真は正面だが、背中側は立体的に作られているため、ハンガーに吊るすとかなりしわが出るのだ。 |
最初の仮縫いでは、サイジング、フィッティング、ディテール、デザインのバランスのチェックを行う。
仮縫いのスーツを着て、トラウザーズの股下と左右の腰の高さを修正。ジャケットの着丈を1cm詰める。それに合わせてウエスト位置とボタン位置を修正する。
もう少し胸のボリューム(ドレープ)を出したほうがいいのでは、といことで、衿(ラペル)を内側(中心側)に動かしたり、かなりの時間をかけて修正を行った。
最初の仮縫い風景。いろいろ修正したりするので時間はかかるが、スーツ作りへの真摯な態度を感じられた瞬間でもある。 |
技術的なことは中野さんと石川さんが行うのだが、見ためのバランスはオーナーの西口さんもいろいろ意見を言うのである。
まさに3人がかりで、ボクのためだけの最高のスーツを作り上げていくのである。
ここまでやってくれるテーラーがいたというだけでも感動ものである。本当のビスポークとは、こういうことなんだと実感した。
大げさに言えば、三大彫刻家によって生命を注ぎ込まれている感じだ。ボクのような凡人でも、なんとなくダヴィデ像のように凛々しくなっていく、そんな気がした(笑)。
今回はボクがお客だったので、その場で3人があれこれ言っていたが(笑)、通常はもう少し静かに仮縫いするようだ。
ちなみのトラウザーズの裾幅は日頃よく履いているチャーチとのバランスを考えて決めたそうだ。
前編はここまで。後編では2回目の仮縫い~完成までを紹介しますね。
★夏物の服地を使ったオーダースーツ・・・価格25万円(税込)~。
★秋冬物の服地を使ったオーダースーツ・・・価格36万円(税込)~。
★今回作ったスーツ・・・価格40万円(税込)。
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【羊屋】
東京都中央区銀座 2-11-6 竹田ビル505号
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営業時間 10:00~20:00
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★★べつに作らなくてもいいので、服地を見たり、話を聞くだけでもOK! 無理にすすめたりしないので安心していい。入りやすいテーラーですよ。
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