無理のないシルエット、肩まわりは楽か
靴ガイドの飯野さんにモデルになってもらいました。アメリカンブリティッシュモデルらしい、ナチュラルさとエレガントさが漂っていますね。肩から胸にかけて余裕があります。靴はタッセルスリッポンというマニア好みのコーディネートです。スーツを着慣れているせいもあって、肩の力の抜け感がいいですね~。ニューヨークトラッドを知ってる方なのよ(涙)。 |
ビジネススーツで大切なのは、なによりも「ちゃんとした社会人」に見られることで、誠実さをアピールすることだろう。だからスーツのデザインだけ目立ってもしょうがないのだ。
また、既製スーツの場合はパターンオーダーやフルオーダーのように、着用者を個別に体型補正してくれるわけでないので、完璧なフィット感を求めるのは無駄というもの。
着用したときに窮屈さを感じず、前肩仕様になっていて動きやすいことが大切。これをクリアした上で、鏡を見て「そこそこ似合っている」と思ったら購入してもいい。
使用されている服地が上質で、表から見えない芯地などにもこだわっているブランドなら合格だ。
芯地などの作りに関しては事前に調べておいたほうがいいかも。お目当てのブランドについて下調べしておくくらいはしてほしい。
価格は7万円~10万円くらいが目安。このくらい出せば、いまの日本では良質の既製スーツが買えるのだ。この価格帯のものなら服地の質も悪くないはず。
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