スーツ・ジャケット/スーツ・ドレスビジネス

着こなしの基本 スーツ編(6ページ目)

まずはメンズファッションの核である、スーツの型と素材、柄、インナーとの組み合わせを覚えよう。基本をしっかり勉強して、ブレザーやサスペンダーなどを使った、自分の着こなしスタイルを完成させよう。

倉野 路凡

執筆者:倉野 路凡

メンズファッションガイド

色はネイビーとグレーが基本

柄は無地、色はネイビーとグレーが基本でありスーツ道の到達点でもある。ブラウンやグリーン系はカントリー・ジャケットに見られるように、オフタイムにふさわしい色だ。

チョーク・ストライプシェパード・チェック

またブラックはここ数年増えてきているが、あくまでフォーマルウェアに適した色であり、モダンかつスタイリッシュな雰囲気になってしまうためビジネススーツには意外と難しい。

日本ではグレーよりもネイビーの人気が高いという。たしかにネイビーの無地はかなりドレッシーになるし、チョーク・ストライプはクラシックな雰囲気を演出できる。まず最初に揃えるべき色だ。


グレン・チェック無地以外ではチョーク・ストライプやペンシル・ストライプ、オルターネート・ストライプ。チェックではピン・チェックやウインドウペーン、シェパード・チェックグレン・チェックが基本的な柄である。

柄もののなかでもとくにグレーのグレン・チェックは英国の香りがする。そういえば洒落者ケイリー・グラントも映画のなかで着ていましたねー。春夏もの、秋冬もので各1着は揃えておきたい。またブレザーのパンツにも最適な柄だから重宝する。


最近ではスーツ、シャツ、ネクタイとも柄ものにする、“パターン・オン・パターン”のコーディネートが増えてきているが、すっきりとした印象を与えたいなら、柄ものスーツの場合は無地のシャツとネクタイを合わせたい。

遠目からは無地に見えるが、近くで見ると柄になっている織り柄のネクタイはOKだ。無地のスーツの場合は、ストライプのシャツに無地か小紋柄のネクタイがしっくりとくる。チェックのシャツならやはり無地のネクタイだろう。

6万~9万円はスーツに投資しよう

既製スーツの価格帯は6万円台~9万円台が中心。とうぜん価格が上がればそれだけハンドメイドの箇所が多くなり、細かなディテールにも手間をかけている。

たとえばパンツの内側の股下部分には補強のための本シックがついたり、生地が高級インポートものになっていく。さらに10万円以上になると、好きな生地を選べ、より体型に合ったパターンオーダーのスーツに手が届く。

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