スーツ・ジャケット/スーツ・ドレスビジネス

着こなしの基本 スーツ編(2ページ目)

まずはメンズファッションの核である、スーツの型と素材、柄、インナーとの組み合わせを覚えよう。基本をしっかり勉強して、ブレザーやサスペンダーなどを使った、自分の着こなしスタイルを完成させよう。

倉野 路凡

執筆者:倉野 路凡

メンズファッションガイド

往年のハリウッドスターが愛したダブルのスーツ

ダブルブレストのスーツはバブル時代を彷彿させるためか、どちらかというと敬遠されがちだが、もともとクラシックなスーツだから一着は揃えたい。

日本再上陸が待ち遠しいハケット1940年代のハリウッド映画を見るとよくダブルブレストのスーツが登場する。

『His Girl Friday』『フィラデルフィア物語』のケイリー・グラントはそれぞれグレン・チェック、ウインドウペーン、チョーク・ストライプのスーツを着用している。どれも無地のシャツとネクタイの組み合わせだ。ニートな着こなしで知られる彼ならではの控えめな配色といえる。

30代の諸兄なら覚えているだろう。’90年代まで日本で展開していた英国ブランド『ハケット』のダブルブレスト・スーツを。

ウエストを強く絞ったチョーク・ストライプのスーツはバブルなイメージとは程遠く、エレガントそのものだった。英国らしくストライプのワイドスプレッド・カラーのシャツにドット(水玉)のネクタイを組み合わせて、よく雑誌に載っていた。これこそブリティッシュ・スーツの典型的な組み合わせだ。


万能ジャケットのブレザーを見直そう

同じく最近見かけないのがブレザーだ。あまり人気がないのはトラディショナルなイメージが強いためかもしれないが、カジュアルからセミ・フォーマルな場所まで対応できる万能ジャケットだから、このまま忘れ去るのはもったいない。もっとビジネスマンの必須アイテムとして再評価すべき。

ブレザーに欠かせないメタルボタン色は基本的にネイビーだが、キャメルカラーのブレザーというのもニューヨーク・トラディショナルっぽくて新鮮だ。

ネイビーのブレザーなら『ブルックス ブラザーズ』や『J・プレス』『ポール・スチュアート』『バーバリー』などへ行けばかならず揃っているはずだ。


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