スーツ・ジャケット/スーツ・ドレスビジネス

着こなしの基本 スーツ編(4ページ目)

まずはメンズファッションの核である、スーツの型と素材、柄、インナーとの組み合わせを覚えよう。基本をしっかり勉強して、ブレザーやサスペンダーなどを使った、自分の着こなしスタイルを完成させよう。

倉野 路凡

執筆者:倉野 路凡

メンズファッションガイド

夏の定番 シアサッカーとコードレーン

夏の定番シアサッカー・ジャケット勤めている会社によって許されるならコードレーン(コットンの畝織地)やシアサッカーのジャケットにオックスフォード地のボタンダウン・シャツ、黒無地のシルク・ニットタイを合わせてみるのも面白い。さしずめ雰囲気は初期の007映画に出てくる、米国中央情報局のフェリックス・レイターといったところだ。


サッカー地には貝ボタンが似合うこのように涼感をオフィスに運ぶ努力というのも真夏のコーディネートには大切だと思う。暑いからといって半袖シャツにネクタイというのは避けたい。我慢できないなら長袖を折り返すまでにとどめるべき。これがビジネススーツの着こなしのマナーだ。


ラグジュアリーな生地と、実用的な生地

秋冬の素材は梳毛糸(ウーステッド・ヤーン)と紡毛糸(ウーレン・ヤーン)の生地があるが、細くて長い繊維の梳毛が中心だ。なかでも厳選されたメリノ種の羊毛(オーストラリア、タスマニア)は繊維が細く“スーパー・ファイン・メリノ”(太さ17.5ミクロン)と呼ばれ、羊毛番手「スーパー100’s」で知られている。

それ以上細い繊維のものは、「スーパー120’s」「スーパー150’s」と表示され、数字が大きくなるほど、柔らかく光沢のあるラグジュアリーな生地になっていく。とうぜん値段も高い。ビジネススーツとしてなら「スーパー120’s」で十分だ。

それとは対照的にここ数年、フランネルやツイードといったざっくりした英国の紡毛生地も人気が高く、チョーク・ストライプのグレーフランネルなどが再注目され、すっかり定番化している。

こういった打ち込みのしっかりした英国生地は耐久性があり、実用性に富んでいるので一着は揃えたい。長い目で見ればけっきょくは得ということだ。

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