スーツ・ジャケット/スーツ・ドレスビジネス

会社に着て行けるデザイナーズスーツ(2ページ目)

ビジネスシーンでのスーツは、きちんとクラシックである必要があります。でも、お洒落感はアピールしたいもの。オンタイムに着られるデザイナーズスーツ、エムズブラックをご紹介します。

池田 保行

執筆者:池田 保行

メンズファッションガイド

肩の後ろにダーツ!?

肩にダーツ
背中のちょうど肩甲骨のふくらみ部分を立体的にするためにダーツを入れています
人間の肩のつくりは非常に複雑。腕が付く部分は前に出っ張っているし、肩の後ろも肩甲骨が張り出しています。単にかまぼこ型に袖山を作ればいいというものではないのです。

仕立て服では、ここをアイロンでプレスして立体化するという作業を行いますが、エムズ ブラックはダーツを入れることで、肩のフィットを考慮しています。考えてみれば、実に単純な仕組みなのですが、このダーツが入るだけで、肩がやけに動きやすくしかも締め付けがない着心地になっています。


胸のダーツが曲がってる!?

フロントダーツ
フロントダーツを“く”の字型に入れることで、胸の筋肉のつきを意識した立体感を実現しています
一般的なスーツは、ポケットの上からちょうど胸のあたりにかけてダーツを入れることで、ウエストを絞りこむと同時に胸のドレープ(立体感)を作り出します。

このフロントダーツが“く”の字に入れているのは、乗馬服やレディスのジャケットなど、胸の立体感を強調するためにとられる手法です。これをクラシックスーツに応用することで、胸板を強調するスーツスタイルとなっています。男らしいスーツ姿を描き出すポイントです。


箱ポケットの角が丸くなってる!?

箱ポケ
角を丸くした胸ポケット。こんな小さいところのデザインひとつで、見た目の印象はソフトになります
細かいところですが、胸ポケットの形状は角を丸くしています。こういった小さなディテールデザインが、スーツ全体の印象を左右する大きなポイントとなりのです。実際、このスーツは小さい部分にダーツを入れたり、ラインを少し変えたり、小さい部分のデザインの積み重ねで、全体の印象をソフトにエレガントに見せているのです。



いかがでしたか? ビジネス的な“きちんと”した見え方なのに、細部はデザイナーズ的でもあり、かつクラシックの伝統的なつくりも理解したエムズ ブラック。実力派のデザイナーズスーツとしても、自信を持ってオススメします。


【問い合わせ先】
エディフィス渋谷
tel.03-3400-2932

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