文章 : 佐藤 明男(All About「男のヘアケア」前ガイド)

「最近、そり込みの部分の髪の毛が薄くなったなあ」「頭頂部がカッパみたいにハゲてきちゃった」。ムム、この2つは、いずれも薄毛にはよくあるパターンですね。しかし、それぞれの原因と対処法には違いがあるのです。

M型? O型? あなたはどっち?

薄毛の男性
薄毛にはM型やO型があり、それぞれ原因が異なっています。
そり込み部分の髪の毛が薄くなると、前髪の生え際ラインがちょうどアルファベットの「M」のように見えてきますね。そこから「M型薄毛」と呼ばれています。同様に、頭頂部の髪の毛が円形に薄くなっているのは、「円形→アルファベットのO」ということで「O型薄毛」と呼ばれています。人によっては、M型とO型の複合型であるケースもあります。

さて、M型薄毛とO型薄毛には、それぞれ異なる原因があります。M型薄毛は、男性ホルモン(テストステロン)の作用によるものという説が有力になっています。男性ホルモンが毛根で「5αリアクターゼ」という酵素の作用を受けて、髪の発毛と成長を阻害する因子(ジヒドロテストステロン)に変化します。その因子の作用を受けやすい人とそうでない人があるのですが、受けやすい人=M型薄毛というわけです。

一方、O型薄毛は、血行不良により、髪の毛に栄養成分が行き渡らないことが原因になっていると見られています。

それぞれに効く2つの薬剤

医師と看護師
薄毛の薬には、医師の処方箋が必要なものと、そうでないものとがあります。
このように、M型薄毛とO型薄毛では原因が違いますから、対処法も異なります。M型薄毛は、先に説明した一連の男性ホルモンの作用を断ちきることが対処法になります。そのための薬剤が、フィナステリドです。フィナステリドは酵素の作用を邪魔して、髪の発毛と成長を阻害する因子の血中濃度を下げる働きを持っています。フィナステリドは日本の厚生労働省の認可を受けた薬剤です。医師から処方箋を貰えば、フィナステリドを配合した薬剤(飲み薬)が入手可能です。

O型薄毛は血行不良によるものですから、その改善が対処法になります。例えば運動を習慣づけたり、ストレスをため込まないといったことも1つの手段ですが、薬剤では、厚生労働省の認可を受けているミノキシジルがO型薄毛に有効とされています。ミノキシジルの薬効により、頭皮の毛細血管を拡張し、栄養成分が行き渡るようにするわけです。ミノキシジルを配合した薬剤(塗り薬)が、薬局で入手可能です。こちらは処方箋が要りません。

M型、O型の複合型の人は、フィナステリドとミノキシジル両方を使用することももちろん効果的ですが、もともと前立腺肥大症の治療薬として開発されたフィナステリドと血管拡張と血圧低下をもたらす薬剤として開発されたミノキシジルを併用するわけですから、副作用への配慮も欠かせません。医師の指導をしっかりと受けることが大原則となります。

次ページでは、乾燥型かオイリー型かで異なるヘアケアについてを説明します。