男のヘアケア/抜け毛・薄毛の改善

髪にいいお酒はある?お酒の種類を理解して、肝臓に優しい飲み方を!

髪にいいお酒はあるのか……。お酒は必ずしも髪にいいわけではありません。肝臓に負担がかかると、少なからず髪にも影響が出てきます。とはいえ、飲みたい気持ちも抑えがたい。そこで今回は、肝臓に優しい飲み方について考えてみましょう。

執筆者:All About 編集部

<目次>

髪にいいお酒はある? あらためてお酒の種類をおさらい

髪にいいお酒はあるのか?

髪にいいお酒はあるのか?

「肝臓は髪のタンパク質を生成する→お酒を飲みすぎると肝臓に負担がかかる→肝臓が弱って薄毛が進む」という一連のサイクルをご存知の方もいるでしょう。お酒は必ずしも髪にいいわけではありません。とはいえ、わかっていてもやめられないのがお酒好きの性分。そこで今回は、お酒の種類を理解して、なおかつ肝臓に優しい飲み方について考えてみましょう。  
 

あらためてお酒の種類をおさらい

お酒は百薬の長? お酒好きにはたまりませんが、飲み過ぎると……。

お酒は百薬の長? お酒好きにはたまりませんが、飲み過ぎると……。

お酒は百薬の長。「ストレス解消」や「血行を良くする」といった効能はよく知られていますが、お酒の種類ごとに、さまざまな効能があります。まずは、お酒の種類と特徴を見ていきましょう。

◎醸造酒
発酵によってつくるお酒で、日本酒、ワイン、ビール、紹興酒などが該当します。後で説明する蒸留酒よりも栄養価は高く、飲み過ぎは肥満の原因ともなります。それぞれの成分・効能を見ていくと、日本酒が含む糖分、アミノ酸、ビタミン類などにより、抗がん作用、美肌効果などが期待できます。赤ワインは動脈硬化を防ぐポリフェノールを含み、ビールはビタミンB1・B2、パントテン酸、葉酸などを含み、整腸作用、利尿作用、善玉コレステロールといった効果があります。紹興酒は疲労回復や冷え性に良いといわれています。

◎蒸留酒
発酵させた原料液を加熱し、蒸発した湯気を冷却して製造するお酒で、焼酎、ウイスキー、ウオッカ、テキーラ、ジン、ラム酒などを指します。醸造酒に比べて低カロリーなのが特徴です。最近女性にもポピュラーになってきた焼酎もこちらで、甲類と乙類という種類があります。蒸留方法の違いにより、無味無臭に近くクリアな味わいのため酎ハイのベースに使われるのが甲類、そばや麦、芋といった主原料の風味を残しているのが乙類と覚えておきましょう。一定の基準を満たした「本格焼酎」と呼ばれる乙類には、血栓を溶かす酵素を増やす効果があります。

◎混成酒
醸造酒や蒸留酒に、果汁や植物のエキス、糖分を加えたもの。梅酒やカリン酒、カンパリ、各種リキュール類など。
 

育毛に結びつく理想のおつまみは低カロリー&高タンパク

肥満気味かもと思ったら、低カロリーの焼酎を選ぶなど、お酒選びは大切なポイントです。

肥満気味かもと思ったら、低カロリーの焼酎を選ぶなど、お酒選びは大切なポイントです。

このように見ていくと、ひと口にお酒といっても、さまざまな種類と特徴があることがわかります。重要なのは、自分に合ったお酒を見つけておくこと。例えば、肥満が気になる人が高カロリーな日本酒を飲み過ぎるのは、さらに肥満を進行させてしまう危険性があります。肥満は頭皮への過剰な皮脂の分泌を促し、頭皮の過剰な皮脂分泌は脂漏性脱毛の原因となってしまいます。

「最近、太り気味かも?」と気になる人は、醸造酒に比べて低カロリーの焼酎にする、髪のパサツキが気になる人は、髪や肌の材料となるアミノ酸を豊富に含んだ日本酒を飲むといった配慮は、きっと健やかな育毛に結びつくでしょう。

ただし、どんなに自分に適したお酒でも、飲み過ぎればデメリットの方が勝ってしまうと心得て下さい。また、お酒を飲む上で欠かせないのが、おつまみ。次のページでは、髪に良いおつまみの選び方について、考えてみましょう
 

育毛に結びつく理想のおつまみは低カロリー&高タンパク

枝豆は低カロリー&高タンパクのおつまみの定番!

枝豆は低カロリー&高タンパクのおつまみの定番!

薄毛予防という視点でも、単に健康のためのという考えでも、おつまみに適している食べ物を探すと「低カロリー&高タンパク」にたどり着きます。低カロリーは肥満を予防、タンパク質は、胃壁を守り、アルコールの分解で疲れた肝臓を補修するためです。低カロリー&高タンパクの主な食べ物を挙げてみましょう。

まずは、おなじみの枝豆、冷や奴が挙げられます。アサリやホタテなどの貝類もおすすめです。肝機能の向上に効果のあるアミノ酸の一種「タウリン」を含みつつ、低カロリー&高タンパクなのがイカ、カキ。コレが加われば、最高です。

肉が食いたいという欲求もいかんともしがたいところです。そこで、鳥肉はいかがでしょう。皮や脂を取り除いた胸肉やササミは、低カロリー&高タンパクの食べ物としてアスリートたちの定番でもあります。

アルコールの分解を助けたり、育毛にも必要なのがビタミン類。ビタミン補給なら、野菜です。ビタミンCのように長い時間加熱調理すると壊れてしまうものもあるので、サッと茹でたり、炒めたりするなどしてたくさん摂るように心がけましょう
 

締めはラーメンではなくおそばをチョイス!

高タンパクで、鉄分やビタミンも含むおそばも、お酒との相性はピッタリです。

高タンパクで、鉄分やビタミンも含むおそばも、お酒との相性はピッタリです。

お酒、おつまみとくれば、締めのラーメンを連想する人も、きっと少なくないハズです。しかし、これはおすすめできません。いくらお酒の種類を考えて、低カロリー&高タンパクを組みあわせても、締めのラーメンが含む大量の塩分や脂分、高いカロリーがすべてを台無しにしてしまいます。

どうしてもというなら、おそばはいかがでしょう。昔からおそばは、お酒とセットで食されてきた食べ物です。高タンパクで、鉄分やビタミンも含んでいます。ポリフェノールの一種・ルチンが豊富なそば湯で割った焼酎をお供にいただけば、血液サラサラに効果アリです。あれはダメ、これもダメでは、きっと長続きしません。ベターな選択肢を考えて、髪にとってより良い状態を維持していきたいものです。

薄毛予防や髪の毛の回復には、肝臓、ひいては全身が健康な状態でなくてはなりません。肝臓は「沈黙の臓器」といわれるように、多少調子が悪くても、危険信号を発しませんので、日頃からお酒との良いつきあい方を考えることが大切なのです。それでは、お酒との良いおつきあいを!

【関連リンク】
髪と抜け毛の基礎知識

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