文章 : 佐藤 明男(All About「男のヘアケア」前ガイド)
ある日突然襲ってくる「円形脱毛症」
ある日突然、円形や楕円形など部分的に脱毛が生じるのが「円形脱毛症」です。男女関係なく発症します。抜けた髪の毛には毛根が残っておらず、脱毛部分の皮膚はやや周囲よりもへこんだ状態になります。症状には、頭部の一部分に発生する「単発型」と脱毛部分が移動し広範囲に広がっていく「多発型」の2種類あります。原因は、主に以下の3つが挙げられています。
「自律神経異常説」…ストレスなど自律神経に障害が起こることで、毛細血管が萎縮。髪が栄養補給できず、脱毛を促進させるという説。
「末梢神経不全説」…肩こりや首の痛みによる血行不全が円形脱毛症を引き起こすという説。
「自己免疫説」…リンパ球がなんらかの原因で髪を作る毛母細胞を異物とみなし攻撃するという説。
ただし、医学的には因果関係がまだはっきりとつかめていないのが現状です。
症状を発症した人の中には、数ヵ月後には軟らかい髪が生え始め、自然治癒で元通りに回復する場合もあります。急激な脱毛が見られる場合はできるだけ早めに皮膚科の診断を受け、適切な対処をしましょう。
【原因】 ※上記参照 【対策】 過労やストレスは避け、睡眠や栄養を十分にとる |
●その他の抜け毛の種類は
「脂漏性脱毛」
「ひこう性脱毛症」
「若年性脱毛」