文章 : 佐藤 明男(All About「男のヘアケア」前ガイド)
学校や職場でも、春は節目の季節です。あなたの髪に対する考えも、ここで見直してみてはいかがでしょう。そこで今回は、髪にまつわる噂話を検証します。あなたのヘアケアの見直し・改善にお役立てください。

髪にまつわるあの噂話の真相とは?

■検証1「白髪を抜くと黒髪になる?」
検証結果→ウソ
白髪を探す男性
白髪が気になるのはわかるけど……
白髪に至る主な原因は、髪を黒くする色素細胞の働きが弱まったり停止することにあります。白髪の予防や治療には、亜鉛やカルシウム、銅を含む食べ物を摂るように食生活を改善したり、ストレス解消に努めることが必要です。したがって、白髪を抜いても、問題の解決(=黒髪に戻る)には結びつきません。むしろ、髪を引き抜くという“荒技”によって、頭皮の炎症を引き起こすなどのトラブルを招くこともありうるのです。白髪が気になるようでしたら、根元で切る程度で済ませて、先に挙げたような対策を取ることをオススメします。

■検証2「怒りっぽい人はハゲやすい?」
検証結果→ホント
怒りをパソコンにぶつける
イライラや怒りは薄毛の要因になるので要注意!
そもそも怒りっぽい人は、なぜ、怒りっぽいのでしょうか。それは、常にイライラするようなストレスを抱えているから、ちょっとしたきっかけで“怒り”を爆発させてしまうのです。ストレスは血行をつかさどる自律神経を緊張させ、血の巡りを悪くしてしまいます。血の巡りが悪いと、頭皮への栄養補給も滞りがちになり、結果として抜け毛の原因となってしまいます。“怒り”は根本的にはストレスの有無に行き着きます。とはいえ、“怒り”を無理に押し込めようとしても、やはりストレスはたまるもの。もし、あなたが怒りっぽい方なら、スポーツや精神修養といった、ストレス発散するための“何か”を見つけるべきでしょう。

■検証3「辛いものは髪に良くない?」
検証結果→ウソ
激辛唐辛子
激辛料理は食べ方によっては髪に良い効果をもたらす!?
辛い料理の多いタイや韓国、インドといった国々にハゲが多いというリサーチ結果はありません。また最近の研究によると、辛み成分のカプサイシンと大豆に含まれるポリフェノールを同時に摂取すれば、髪を生み出す毛母細胞の働きを活発化させることが判明しています。人に対する実験でも、高い比率で発毛効果があることが証明されました。辛いものは髪に良くないどころか、使い方によっては髪に良い食べ物にもなりうるのです。

■検証4「ハゲの家系は将来ハゲる?」
検証結果→必ずしもホントではない
ドイツのボン大学の研究チームは、2005年に次のような研究結果を発表しています。若ハゲの人を調査した結果、母方の祖父がハゲているケースが多かった――。つまり、遺伝によってハゲやすくなるというケースは確かにあるようです。その一方で朗報もあります。2006年にアメリカのマンチェスター大学の研究チームが、遺伝による若ハゲのメカニズムを解き明かし、マウスへの実験で発毛に成功したという研究報告がなされたのです。遺伝による若ハゲも、人類はいずれ克服するかもしれません。以上は科学的な話ですが、若ハゲに限らず、老化によるハゲも個人差があるというのが重要ポイントです。同じ親から生まれた兄弟なのに、一方はハゲ、一方はフサフサといういケースも珍しくはありません。遺伝だからとあきらめず、良い育毛環境と正しいヘアケアを心がけることが最終的にはカギとなるのです。

★冬から春へ。装いでイメチェンをはかるのも、この季節ならでは。
次ページではファッションで勘違いしやすいウソホントをお伝えします。