猿などの動物もハゲることがある!? 薄毛事情とは
猿など動物のハゲ事情
その原因や理由はさまざま、なかには人間と共通するようなものも!?
そこで今回は、動物界における薄毛事情を探ります。
ハゲタカはなぜハゲているのか?
アフリカハゲコウ。厳密にはハゲタカではなくコウノトリの仲間だが、こちらも屍肉を食べるため頭部に毛がない。 |
そのため、一言で『ハゲタカ』といっても様々な種類の鳥が存在し、その形状も異なります。ただ、彼らに共通しているのは、動物の屍肉を食べるということ。
この食事こそが、彼らがハゲ(無羽毛頭部)ている理由なのです。
彼らは動物の死体などに、頭を突っ込みその肉を食らいます。その際、自分の頭部や首などに羽や毛があると、血液や体液などが染み込んでしまい非常に不衛生。しかし、毛がなければ心配いらず。皮膚を乾燥させるだけで問題は解決します。さらに、頭部が日光にさらされているので、紫外線による殺菌で常に衛生的に保てるということなのです。
かわいいペットもハゲになる危険性が!?
ペットのかわいい笑顔を守るためには、飼い主の適切なケアが必要。 |
まずはストレス。これは引越しなどで新しい場所に移ったり、新たにペットを飼ったりすることによる環境の変化によって引き起こされることが多いといいます。この場合は、脱毛量が増えたり、自分で毛を噛みむしってしまうことがあるので注意しましょう。
それ以外には皮膚病の疑いがあります。皮膚病はダニなどの寄生虫によって引き起こされるもの、アレルギー性のものや内分泌異常、細菌やカビなどの感染によるものなど様々な原因が考えられます。幹部が赤くなっていたり、ペットが頻繁に身体を掻いたり痒がっていたら皮膚病の可能性があります。動物病院でチェックしてもらいましょう。
人間に近い猿の薄毛事情とは
人間と同じように、男性ホルモンが原因でハゲてしまうこともあるのだとか……。 |
その原因はストレスではなく、なんと男性ホルモン。前頭部が抜けていくという典型的な男性型脱毛になるのです。そのため育毛剤の動物実験などに、ベニカオザルが使われることもあるのだとか。
猿のなかでもっとも男性ホルモンが強いのが、その群れのなかのボス猿。
好戦的かつ闘争的な人(猿)ほど、男性ホルモンの分泌が多いのです。実証されたデータはありませんが、ベニカオザルの群れのボスがもっとも薄毛の猿かもしれませんね。
番外編・魚にもハゲがいる!?
もともと髪のない魚のなかにも、ハゲで悩んでいる魚もいた? |
「魚はもともと毛がないじゃないか!」
という声が聞こえてきそうですが、実はハゲという名前の魚がいるのです。その魚はカワハギ。この魚が瀬戸内海地方ではハゲと呼ばれているのです。皮をはいで丸裸にするさまからそう名づけられたのではないでしょうか。
また、カワハギにはウマヅラハギという仲間もいますが、こちらと区別するために顔の長いウマヅラハギを「ナガハゲ」、丸いカワハギを「マルハゲ」と呼ぶこともあるそうです。
ちなみに、カワハギは地方によって呼び方が違いますが、関西方面では身ぐるみをはがされることから連想された「バクチ」「バクチウオ」などというユニークな名前がついています。
いつもとは趣向を変えて、人間ではなく動物のハゲ事情に迫ってみた今回。人間と同じような原因もあり、その動物独自の原因もあることがわかっていただけたかと思います。
果たして彼らは自分の薄毛に対して、どう思っているのでしょうか?一度たずねてみたいものですね。
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