夏バテのまま秋を迎えると……

たかが夏バテとあなどるなかれ
たかが夏バテとあなどるなかれ。甘く見ると、思わぬ不調を招くことも
何度となく「猛暑日」という言葉を聞いた今年の夏。残暑も当然のように厳しく、「もうすっかり夏バテで……」という方も多いのではないでしょうか。夏バテは、体内の水分やミネラルの不足、食欲低下による栄養不足、そして暑さと冷房の気温差による自律神経の乱れなどが重なっておこるのですが、明確な痛みや日常生活に大変な支障が出るような症状がないため、意外と軽視しがちです。

しかし、そろそろ迎える季節の変わり目に、この夏バテの状態のまま突入してしまうのはキケン。体が必要以上にストレスを感じてしまい、思わぬ体調不良を招いてしまうことになりかねません。デキる男は、体調管理も怠らないもの。今のうちにしっかり対策して、環境の変化にもストレスにも負けない「タフな体」をつくりましょう。

疲れない、太らない、ストレスに負けない

「タフな体」をつくるメリットは、何も夏バテ対策だけではありません。体が強くなる=タフになると、実はこんなメリットもあるのです。

●疲れない
体がタフだということは、その分疲れにくくなるということでもあります。疲れなければ、仕事もより積極的にこなせますし、アイデアもどんどん湧いてきて、成果も上がるはず。さらに、休日もアクティブに過ごせるようになるため、毎日が充実していきます。

●太らない
タフな体には、筋肉がしっかりついています。別に筋骨隆々な見た目でなくとも、人として本来あるべき筋肉がついているため、均整のとれた体をしているはずです。筋肉が多い体は基礎代謝量が高くなるため、脂肪を燃焼しやすい=太りにくい体といえます。それはつまり、肥満や生活習慣病などの心配をする必要がなくなり、生き生きと健康的に日々過ごせることを意味しています。

●ストレスに負けない
体が強くなると、どういうわけかメンタルにも変化が現れてきます。「健全なる精神は、健全なる肉体に宿る」とはよく言ったもので、肉体面でプラスの変化がおこると、それが精神面にもプラスに作用し、自然と自信が生まれ、エネルギッシュに物事に取り組めるようになります。と同時に、ちょっとやそっとのことではへこたれない、ストレスに負けない体も手にいれられるはずです。

いかがでしょう。ざっと挙げてみただけでも、これだけのメリットが考えられるのです。そうなればこれはもう、季節は関係なく「タフな体」つくりを始めるしかありませんよね。「タフな体」作りの第一歩は、実は筋肉を鍛えることから始まります。

「タフな体」をつくるのに、効率の良いトレーニングとは

これまでの記事でも何度かご説明していますが、筋肉を鍛えるためには、効率のよい順番があります。それは、大きな筋肉(メインマッスル)→小さな筋肉(ディテールマッスル)の順に鍛えるというもの。大きな筋肉は比較的鍛えやすく、しかも効果が表れやすいのです。また、エネルギー消費量も多いため、脂肪の燃焼効率も高く、体がどんどん活性化していくのを実感できるはずです。

大きな筋肉(メインマッスル)と呼ばれるのは、胸(大胸筋)、背中(広背筋)、下半身(お尻=大殿筋、太もも=大腿筋)の3つの部位。つまり、これらの部位を集中的に鍛えていけば、効率良く「タフな体」が手に入れられる、というわけです。そこで今回は、胸を鍛えるトレーニングと、背中~ヒップ、太ももまでを一気に鍛えるトレーニングの2つをご紹介します。

「タフな体」をつくるトレーニング(1) ハンズリフト

胸と二の腕に効果的なトレーニングです。簡単そうに見えますが、正しいフォームでしっかり行うと、意外とハード。続ければ、胸の割れ目がくっきりしていきます。

手順1
【スタートポジション】
背すじを伸ばしてイスに腰かけ、胸の前で手のひら~両ひじをくっつけます。ひじの角度が90度くらいになるようにするのがベスト。
手順2
息を吸いながら、3秒かけてゆっくりと腕を上げ、息を吐きながら同じく3秒かけて元の位置に戻します。できるだけひじを離さず、両手でしっかり押し合うようにしながら行うと、効果がアップします。これを5~10回繰り返します。

「タフな体」をつくるトレーニング(2) ニーホールドクランチ

背中~お腹~太ももまでを鍛えられるトレーニングです。しかも、二の腕にも効果ありという、うれしいオマケつき。代謝の良い体を自然とつくることができます。

手順1
【スタートポジション】
床に仰向けになり、片ひざを立てます。立てたひざを両手でしっかりと抱え込み、もう片方の脚を上げます。
手順2
腕と腹筋の力を使い、ゆっくりとひざを胸に引き寄せます。限界まで引き寄せたら、そのまま2秒キープし、ゆっくりと元の位置まで戻します。

これを5回繰り返したら、脚を変えて同様に行います。腕の力でひざを引きつけることにより、背中の筋肉に効いていきます。

30代から始めるタフな体のつくり方
30代から始めるタフな体のつくり方 森 俊憲/著 (三笠書房:知的生きかた文庫) オールアバウト「for m」の特集を収録したCD-ROM付
ご紹介した2つのトレーニングの効果を最大限に得るには、「筋肉を意識しながら」、「正しいフォーム」で行うことが大切必要不可欠です。

もし、「言われた通りやっているけれど、全然効果がない」という人がいるのなら、それはフォームが乱れているか、筋肉を意識せず、ただ回数だけをこなしているせいかもしれません。そういうときは、一度鏡の前で、フォームや効いている筋肉をチェックしながら行うと、正しい効果を得られるようになるはずです。ぜひ続けて行って、「タフな体」を作っていってください。

尚、今回ご紹介した内容は本書及び付属のCD-ROMの中で、より詳しく説明しています。さらに、「タフな体」を目指したいという方は、要チェックです。


※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※個人の体質、また、誤った方法による実践に起因して体調不良を引き起こす場合があります。実践の際には、必ず自身の体質及び健康状態を十分に考慮し、正しい方法で行ってください。また、全ての方への有効性を保証するものではありません。