VW(フォルクスワーゲン)/ゴルフ

これぞダウンサイジング! 1.2LのゴルフTSI(2ページ目)

2バルブSOHCレイアウトの1.2リッター直噴ターボエンジンを積む、VWゴルフTSIトレンドラインが登場しました。エコカー減税にも適合、“シンプルで安いことが一番のエコ”を実感できるエントリーモデルです。

西川 淳

執筆者:西川 淳

車ガイド

1.2Lでも立派にゴルフ。買うならコレです

VWゴルフTSIトレンドライン
最高出力105ps/最大トルク175Nmを発生する1.2リッターTSIエンジンにツインクラッチギアボックスの7速DSGを組み合わせる。10・15モード燃費は17km/lとなり、国内に導入されたゴルフの中で最も優れた燃費を誇る

VWは先んじて、その回答を示そうとしているのだと思う。軽量化と効率化、そして安全性の確保は全てに優先されることであり、特にゴルフのような実用車においては、その地道な努力だけが成功への道筋になってくる。複雑なシステムを駆使して数字だけを追い求めているうちは、本当のエコフレンドリーは実現されないということだ。

VWゴルフTSIトレンドライン
2バルブSOHC化によって軽量化とフリクションの軽減を実現。1.4リッターTSIエンジンより24.5kgも軽量化され、従来の1.8リッターNA(自然吸気)と同等のパフォーマンスを発揮する

2バルブSOHC1.2リッターの直噴ターボエンジンを積んだゴルフは、どうだったか。結論から言えば、立派なゴルフだった。やっぱりゴルフはゴルフであり、良くできているとはいえポロよりはずっと上質で懐も深い。確かにパワー不足を感じる場面もあった。けれども今は、坂道ひとつを気持ちよく駆け上がることよりも、ゆっくり上ってその先の景色に思いを馳せた方が楽しい時代である。実用のクルマにおいては、そういう気持ちのゆとりこそが、エコと安全を生むと心得たい。ハードまかせだけでは、いけないのだ。

ちなみにこのエンジン、ポロにも積まれる。そっちはきっと十二分のパフォーマンスだろう。DSG(コイツはまだちょっと複雑なシステムだなあ)との相性はいいから、今のポロよりずっと走りはよくなっているはず。そっちはそっちで大いに楽しみだ。

日々のアシとしてゴルフを検討中のみなさま。買うなら、もうコレです。これが本当のダウンサイジング!

VWゴルフTSIトレンドライン
メーター中央部に、瞬間/平均燃費や走行距離などが表示されるマルチファンクションインジケーターが備わる。ファブリックシートはチタンブラック色のみ。ニーエアバッグを含む9エアバッグを備えるなど安全装備も充実する
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