ヤバいくらいにヤンチャ
アウディのハイエンドスポーツモデルを手がけるクワトロGmbHが送りだすTTシリーズのトップモデル。サイズは全長4200×全幅1840×全高1380mm。価格は835万円。エクステリアには大型エアインテークや固定式リアスポイラーなどを装着した |
とにかく、クワトロGmbHが開発したこのところのRSシリーズは、ヤバいくらいにヤンチャだ。
2リッター級エンジンで十分に楽しめるコンパクトスポーツのTTに、なんと340psをも発揮する2.5リッター直噴直5ターボエンジン(TFSI)を押し込んだ。初めてこのニュースを聞いたときには一瞬耳を疑ったものだ。
これが同じTTシリーズか! と思わせるほどに、オシの強い迫力のルックスがすでにもうどうしようもなくヤンチャである。その存在感は、ミニR8だ。オシャレさんイメージの強いアウディだからこそ、こういう派手な演出が似合うのだと思う。
オプション装備のレカロ製バケットシートに包まれると、気持ちが昂ってくる。明らかにノーマルとは異質の空気感だ。タイト感もたまらない。ミッションは6段マニュアルのみ。丸いシフトノブを手前に引くように握りしめて、シートをもう1ノッチ前にし、ハンドルを抱え込むようにして前を見上げると、シグナル消えを待つグリッド上のレーサー気分だ。
ステアリングは専用のフラットボトム型を採用。センターコンソールにはエンジンレスポンスを切り替えることができるスポーツボタンを備える |
サイドとショルダーのサポートが大きく張り出した、バックレスト一体型バケットシート(写真)をオプション(25万円)で用意 |
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