Audi(アウディ)/アウディの車種情報・試乗レビュー

小さいけれど贅沢品、誰が乗っても格好いいTT

プレミアムブランドが放つ、小さな、そしてスペシャルなカタチのTTクーペ&ロードスター。小さいけど贅沢品、に見えるので初心者から元スーパーカー乗りまで、誰が乗っても格好よくまとまる。その後のカーデザインに大きな影響を与えた初代より、スタイルはもっと現実的だし、多くの人に受け入れられそうな節度あるスポーツ感とプレミアム性、存在感を醸し出すことに成功している。乗っても先代よりかなりスポーティだ。

西川 淳

執筆者:西川 淳

車ガイド

クワトロはもちろん、FFモデルでも十分満足

アウディTT

2006年に2代目へと進化した2ドアクーペ。クワトロ(4WD)モデルに加え、FFモデルも用意された。またスポーティな内外装装備をプラスしたSラインも加わり、価格は2.0TFSIが460万円、2.0TFSI Sラインが508万円、2.0TFSIクワトロが519万円、2.0TFSIクワトロ Sラインが559万円となる。ハイパフォーマンスモデルのTTSもラインナップ。最高出力272psとなる2リッター直4直噴ターボエンジンを搭載し、価格は693万円

アウディTTロードスター

ロードスターはクワトロモデルのみをラインナップ、価格は2.0TFSIクワトロが534万円、2.0TFSIクワトロ Sラインが582万円。ソフトトップはオープン時12秒、クローズ時14秒で開閉可能

スポーツタイプで小さなクルマは、プレミアムブランドの得意ワザである。

たとえばマツダが作るロードスターは、きわめてファン・トゥ・ドライブ指数の高いクルマではあるけれど、今まで高級なスポーツカーを好んでいたような人がダウンサイジングする先としては物足りないし、“小さくても特別で(買う)理由がある”ようにはどうも見えづらい。(性能も含め実は特別な存在であるからこそ)そのクルマが好きで好きでしょうがない、そのクルマに乗ることが願いだった、ようにしか一般的には見えないからだ。(もちろん、そうじゃない人もいるのだけれど)

アウディTT

クーペ、ロードスター共に最高出力211psを発生する2リッター直4直噴ターボエンジンにデュアルクラッチトランスミッションの6速Sトロニックを搭載

その点、プレミアムブランドが放つ、小さな、そしてスペシャルなカタチのTTクーペ&ロードスターのようなクルマであれば、マツダの倍近い値段はするけれども、経済的に余裕がある人のための箸休め的な存在=小さいけど贅沢品、に見えるので、初心者から元スーパーカー乗りまで、誰が乗っても格好よくまとまるというわけだった。

歴史に残る、というか、その後のカーデザインに大きな影響を与えた初代TTに比べると、そのスタイルはもっと現実的だし、多くの人に受け入れられそうな節度あるスポーツ感とプレミアム性、存在感を醸し出すことに成功している。実は、乗っても先代よりかなりスポーティ。アルミニウムと鉄のハイブリッドボディが、スポーツカーっぽいバランスの走りを味わわせてくれる。

アウディTTRS

アウディのハイエンドスポーツモデルを手がけるクワトロGmbHが送りだすTTシリーズのトップモデルがRS。このモデルのために新開発された2.5リッター直5直噴ターボエンジンを搭載。最高出力340ps/最大トルク450Nmを発生、パワーウェイトレシオを4.4kg/psとし、0-100km/hは加速4.6秒となる。価格は863万円

アウディといえばクワトロ(4WD)がオススメだが、ことTTに限っていえば、廉価なFF(前輪駆動)グレードでも十分満足できる。街中を流すことが圧倒的に多いという人には、わざわざ高いグレードを買う必要なんてないよ、と言いたいくらいである。

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