輸入車/注目の輸入車試乗レポート

“自立心あるクルマ好き”に似合うCTS-V(2ページ目)

アッパーミドルサルーン、キャデラックCTSのハイパフォーマンスモデル“CTS-V”。激烈な加速をもつこのクルマは、もはや良くも悪くもアメリカ車のイメージを逸脱しています。

西川 淳

執筆者:西川 淳

車ガイド

街中では“高級な硬めのCTS”

キャデラックCTS-V
“V”はキャデラックブランドのハイパフォーマンスモデルに冠される名称

キャデラックCTS-V
最高出力564psを誇る6.2リッターV8スーパーチャージャーエンジンを搭載
見るからにどう猛な面構え。メッシュグリルだらけの顔、膨れ上がったエンジンフード、巨大なホイールとブレーキ、派手さはないが押し出しの効いたエアロパーツ、などなど、スポーツモデルファンならばその出で立ちにまずは目を見張ることだろう。

インテリアも硬派。ノーマルのラグジュアリーな面影は微塵もない。このクラスのサルーンにバックスキンのステアリングホイールはいかにもミスマッチだけれども、モノトーンだがキラキラと光沢系でまとめられたインテリアにおいて、心臓部のどう猛さをアピールし、走りへの期待と直結する唯一のアイテムとして、大きな存在感をみせている。

「これに毎日乗るのは辛いかも」とはじめは思っていた。なにせ、556psである。懐具合や免許の行末もさることながら、都内デイリーユースではtoo muchなエンジンパワーで、とてもじゃないが乗りこなせるという気がしない。

結論から言うと、それはまったくの杞憂に終わった。アクセルペダルを強引に踏み込まない限り、ライドフィールは“ちょっと硬いCTS”に終始する。もちろん、マグネティックライドコントロールは“ツーリングモード”。これをスポーツにしてしまうと、日産GT-R級に“胃に響く”突き上げを喰らうから要注意。

スーパーチャージャーゆえ、比較的低い回転域(2000rpmくらい)から“ヒュルルルルル”という作動音が聞こえだす。それ以上踏み込まなければ暴力的な加速には至らず、いたって静かに淡々と走る。なんといっても、6000cc以上あるのだ。日本の制限速度内ならば、1500回転で、かたがついてしまう。その帯域からあえて踏み出しさえしなければ、街中ではあくまで “高級な硬めのCTS”として振る舞うのだった。

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