輸入車/注目の輸入車試乗レポート

夢見心地な“モンテレー”の週末

クルマ好きが夢見心地で天を舞うかのような至福のときに浸れる“モンテレーウィークエンド”。日本企業もスポンサードしているこのイベントで、肝心の日本のジドウシャ文化についても少し考えてみました。

西川 淳

執筆者:西川 淳

車ガイド

クルマ好きが至福のときに浸る“モンテレーウィークエンド”

モンテレーウィークエンド
世界中のありとあらゆる名車がごったがえすモンテレーウィークエンド。圧倒的スケール感で様々なイベントが開かれる

クルマ好きが夢見心地で天を舞うかのような至福のときに浸れる週末、といえば真っ先にモンテレーウィークエンドを挙げたい。クルマの美を競うコンクールや、クラシックレーシングカーを使った本格的なレース、あらゆるクルマのクラブミーティング、来年から参加も可能なヴィンテージカーが買えるオークション、メーカーとコラボレーションしたファッションショーなどがある週末に目白押し、と聞いても恐らくその圧倒的なスケール感を想像することは難しい。毎年8月半ば、日本がちょうどお盆の時期。アメリカ西海岸の小都市モンテレー&カーメル周辺には、世界中のありとあらゆる名車と、それを目当てに集まるクルマ好きでごったがえす。

まずは、金曜日。クェールロッジで開催される“ア・モータースポーツ・ギャザリング”に行こう。入場券は完全前売り制で、毎年早々に売り切れてしまうのが難だけれど、その分ゆったりと見ることができるし、食事もゆっくり楽しめる。その名の通り、歴史的なレーシングカーやスポーツカーがいくつかのテーマに沿って展示されるイベントで、クェールロッジを保有するペニンシュラグループがバックアップ。今年は日本のレクサスが最大のスポンサードを行っていた。

セブリング12時間レースを戦った歴史的な名レーシングカーや、ダン・ガーニーのイーグルフォーミュラカーなど、マニアックなクルマに圧倒されながら会場を奥へと進むと、そこには見慣れたスーパーカーたちが。25周年のポルシェ959がずらりと数十台並ぶ様はド迫力だったし、名テストドライバー、ヴァレンチノ・バルボーニをフューチャーした歴代ランボルギーニの展示もスーパーカーファンにはたまらない。

レクサスだけじゃなく、世界中の高級ブランドがスポンサーとして参加していて、会場をぐるりと囲むように彼らのブースが設営されている。ブガッティベイロンのエルメスや、全身真黄色のロールスロイスドロップヘッドクーぺなど、普段は滅多に近づけない最新モデルを見て回るのも楽しい。

金曜日のイベントといえば、コンコルソ・イタリアーノというイタリア車だけの祭典(フェラーリが“佃煮”のように集まっていた)が有名だったが、ここ数年はクェールロッジのイベントに押されっぱなしのようだ。金曜はクェールロッジをゆっくり見るのが正解だろう。

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