心奪われるV6サウンド
ローダウンタイプのスポーツサスペンションに専用ホイールの235/40R19タイヤを装着する |
湘南まで、BMW120iカブリオレの試乗会に159TIでゆく。カブリオレなのにあいにくの雨。とはいえ159はQ4、つまり4WDだから、雨の高速でも気持ちよくアルファサウンドを棚引かせる。
試乗会会場のマリーナに159を停めた。BMWよりもアルファロメオの方が海に似合っているように見えるのはなぜだろうか。遊び心?それとも、イタリアものゆえ?BMWもドイツとはいえ、かなり南にあるが……。
159の開発は、元BMWのMにいた人間がボスだった頃に行われた(それゆえ、発表試乗会が彼の自宅にほど近いミュンヘン市内で行われた、とも言われている)。
かっちりとした仕上げはドイツプレミアブランドを思わせるものだったし、例えばオートマチックのマニュアルセレクターを手前に引いてシフトアップとする点などは、かの人物の進言だったのかも知れない。
TIとなった159の乗り味は、よりかっちり感が増し、フラットなフィールだ。ちょっと硬いけれども、厭味がない。最新A4ほどには洗練されていないけれども、そこがまたアルファロメオらしい。何と言っても、イタリア人が普段着で乗るサルーンである。高級ブランドでもなければ、高級ホテルでもリストランテでもない。気の効いたカジュアルブランドで行く、わが町の旨いトラットリアのプリフィックスメニューといった感じか。
雑誌の撮影現場にて。アルファ159と着物という組み合わせも粋なもの |
それにしても、心奪われるのがV6のエンジンフィールだ。従来モデル(今ならアルファGTか166でのみ味わえる)の官能的なサウンドには敵わないが、現代の他のV6に比べれば、ずっと気持ちのいい刺激を与えてくれる。心地よくざらつくピストン運動が、手足を通じて乗り手に伝わるのだった。
成田空港へもアルファ159で向かった。同業の島下泰久君を載せて。助手席に座る彼も、アルファV6に感心していたようだ。
我々の向かった先は、ミュンヘンだった。