アルファロメオ/アルファロメオ

クルマとミュージック、音の共存とは

エンジンと意志をもって繋がっていられるマニュアルギアを積んだジュリエッタでのアーバンドライブ。盛り上げてくれるのは、何もエンジンサウンドやハンドリングレスポンスだけじゃない。クルマの官能的なサウンドと共存してくれる音楽も格好のパートナーだ。

西川 淳

執筆者:西川 淳

車ガイド

走り出す前から気分のいいクルマ

アルファロメオジュリエッタ

世が明けきらないうちにジュリエッタを町に連れ出す。ホットハッチはアーバンスポーツカーである。ダイナミックなサイドラインとスポーティなエンドピラーの融合が、スタイリングのハイライトだ。そして、LEDのユニークなリアランプ……


アルファ(ロメオ)ジュリエッタ……。世界にごまんとある「社名+車名」のなかで、これほどチャーミングなネーミングはないと思う。ブランド名がすでにイイのに、響きのいいモデル名まで加わって、これはもう反則だ。

名前の響きの良さとエレガントな内外装デザインとで、走り出す前から気分も上々というわけだが、アルファといえばもちろん、“走り”にこそ“触り”がある。今回は最上級グレードのクワドリフォリオ(四葉のクローバ)を借り出して、束の間のアーバンドライブを楽しんだ。

1750ccという排気量の数値もまた、マニアを喜ばせるアイテムだろう。もちろん、現代のジュリエッタのそれは、直噴ヘッドユニットとターボチャージャーを付け加えた最新テクノロジーとなっている。コンパクトな身体に十二分なパワーソースを、いかにもイタリア車らしく3ペダルの6段マニュアルミッションで操るというマニアックな趣向が用意されているのも嬉しい。もちろん、望めば下のグレードで最新の2ペダルシステムもあるのだが。
アルファロメオジュリエッタ

今となっては、本当に数少ない、貴重な“楽しいマニュアルギアボックス”車である。円を基本としたコクピットデザインに、おおきな球状のシフトノブがよく似合う


マニアックな3ペダルといっても、あつかい辛さは微塵もない。低い回転域からきっちりトルクが出るから、アイドリングスタートだって苦にならない。要するに、クラッチペダルの操作なんて、もはや面倒でも何でもないということ。ただ、動作がひとつふたつ増えるというだけのことなのだ。

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