輸入車/注目の輸入車試乗レポート

2008年期待の輸入車ベスト5(3ページ目)

昨年の各モーターショーを“沸かせた”ニューモデルが、春頃から日本市場に続々と上陸予定。その中から08年上期期待のA代表を国別に1台ずつセレクトした。

西川 淳

執筆者:西川 淳

車ガイド

アメリカ代表はプレミアムサルーンCTS

キャデラックCTS
日本でも07年10月に発表された、GMのプレミアムブランドキャデラックのスポーティなミドルクラスサルーンCTS

アメリカ代表は、難しい。ただし、アメ車ならでは、の魅力をたたえたモデルが本当に日本へやってくるのか?という疑問符付きながらも、ビッグ3それぞれに目玉モデルがありそうだ。

捕らぬ狸の皮算用をしても始まらないので、導入が決定されているクルマの中から1台を選ぶと、キャデラックCTSだろう。このクルマ、もはや昔のキャデラックのイメージはまるでない。性能も品質も、Cクラスや3シリーズといったドイツ勢や、インフィニティのG(スカイライン)やM(フーガ)、レクサスのESやGSといった日本プレミアム勢に迫るもの。日本市場での躍進も(今度こそ)期待できる。

イギリス代表として実用性向上のミニクラブマン

ミニクラブマン
シューテングブレークをコンセプトに取り入れたスタイルのミニクラブマン。リアハッチは左右に開く観音開きのスプリットドア、右側には進行方向と逆に開き後席への乗降性を高めるクラブドアを採用

イギリス代表はミニクラブマンか。走りの魅力はそのままに、実用性が大幅に向上したミニ、と考えればいい。ホイールベースで80mm、リアオーバーハングで160mm、延伸した。右側ドアは前後観音開きスタイル。本当は右ハンドルなら左側に欲しいところだけれど……。低く長く伸びたスタイルもなかなか魅力的。イギリスでは他にジャガーXFも注目株。まったく新しいスタイルがどう市場から評価されるのだろうか。ブランドの行方とともに、見守りたい。

5ベストということで、この5カ国5モデルを挙げたが、スウェーデンファンから叱られそうだ。ただ、ボルボもサーブも、これといって話題の新型車導入の話が聞こえてこない。特にボルボはV70&XC70の新型を昨秋に導入したばかりだ。

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