PNDの地図も3D化が進む!?
ところで、CES会場では、日本で発売されていないメーカーのPNDを数多く目にすることができるわけだが、そのなかで今年目を引いたのは、NAVIGONというメーカーのモデルだ。このメーカー、実は多くのメーカーにOEM供給していて、日本でもOEM供給を受けているメーカーがあるらしい。
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NAVIGON8100Tは地形の起伏を表現する3D地図をデモンストレーション |
それはさておき、NAVIGONのPNDが採用していた新機軸は3D表示。8100Tや7200Tというモデルを使い、地形の起伏まで表現する地図表示をデモンストレーションしていた。かつてカーナビのメディアがCD-ROMからDVD-ROM、ハードディスクへと大容量化していく中で、交差点拡大図の3D化、詳細市街地図の3D化が図られてきたように、PNDも地図が3D化していくのだろうか。個人的には、シンプルな平面地図で十分と思うのだが。
ルームミラー内蔵ナビも登場
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AZENTEKのスマートミラー。ブルートゥース内蔵で、バックカメラの接続にも対応 |
ほかにはルームミラー型のナビゲーションを展示していたのがAZENTEKというメーカー。ミラーの右3分の1程度が4インチのモニターで、ここにカーナビの地図を表示する。またブルートゥースを内蔵し、ハンズフリー通話にも対応するなど、多くの機能をルームミラーに納めたのが魅力だ。
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FLIRというメーカーのナイトビジョンシステム。サーモセンサーで夜間の視認性を高める |
またカーナビではないが、リアビューカメラにサーモセンサーを採用したメーカーがいくつかあったのが目に付いた。ナイトビジョンなど、純正で採用しているクルマもあるが、ヘッドライトの明かりではわかりにくい夜間の歩行者や動物なども、サーモセンサーならくっきり表示するので、後付けできるならば、リアビューだけではなくフロントビューカメラとしても、歓迎である。
総じて、革新的な技術や製品があまり見られなかったのは寂しいが、コストパフォーマンスが優れていそうなモデルが多く見られたのはうれしい限り。今年は、昨年にまして性能的にそこそこの製品が手頃な値段で手に入るのでは無いかと予感させる、今年のCESだった。