不況の中、来場者激減の今年のCES

世界規模で拡大する不況のなか行われた今年のインターナショナルCES。家電業界もその波には逆らえず、会場の規模は例年と変わらないながらも、会場と各ホテルを往復するシャトルバスに並ぶ人の列が短い、会場の中が歩きやすいといったあたりからも、来場者の減少がわかる。

//imgcp.aacdn.jp/img-a/800/auto/aa/gm/article/1/9/4/5/6/6/01.jpg
CES会場のラスベガス・コンベンションセンター
ブースも総じて規模縮小&コスト削減の傾向。カーエレクトロニクス関連のブースに限れば、ブースの総面積はおおざっぱにみて昨年に比べ3分の2程度だろうか。昨年までは、奥の奥までブースが立ち並んでいたノースホールの奥は、空いたスペースを埋めるためか、商談コーナーの小部屋が立ち並んでいたし、直前キャンセルなのか、ところどころにぽこっと広い空間が空いていたところもあったりする。そういえば、昨年まで出ていたあのメーカーのブースがないなぁ……とそのへんからも不況の深刻さがうかがえる。

メモリータイプのAVナビが主流に

気を取り直して、出展しているブースの製品から今年の傾向を探ってみたい。まずAVナビだが、ハードディスクナビが無くなり、軒並みフラッシュメモリーを採用したタイプに変わっているのに気づく。

//imgcp.aacdn.jp/img-a/800/auto/aa/gm/article/1/9/4/5/6/6/02.jpg
パイオニアAVIC-F900BTは楽ナビライトのアメリカ仕様という感じ
このタイプは昨年、クラリオンがスムーナビNX308/208を発売し、その後、イクリプスのAVNライト、カロッツェリアの楽ナビライト、サンヨーのAVゴリラと、続々と登場した。ベーシックタイプなら、取り付け工賃を含めても10万円前後。その価格の手軽さもあり、予想を上回る売れ行きを示しているようだ。

日本でもメモリーAVナビが主流になるのか

日本でもこの流れに沿ってハードディスクタイプのAVナビがメモリータイプに置き換わるのかというと、そうとは限らないだろう。もともとアメリカ市場は、1000ドル以上のカー用品は売れないという土壌があり、それに合わせて各メーカーはAVナビといえども廉価なモデルを開発する努力を続けてきた。そのため、アメリカ市場向けのモデルと日本仕様が同じとは限らないのだ。

また、カーナビの普及は日本市場が突出して早かっただけに、日本のカーナビがもっとも進んでいるという事情もある。PNDの登場で、ここ2~3年のうちに急速にカーナビが普及したヨーロッパやアメリカの市場なら、PNDにAV機能を加えて多機能化を図ったメモリータイプのAVナビでも、十分にありがたみがあるが、日本の最先端のカーナビを使った経験がある人なら、いまさら後戻りできるものではない。おそらく、普及モデルやミドルクラスのカーナビは、メモリータイプに置き換わるとしても、最上級モデルには、日本独自の最先端モデルを用意しているのではないだろうかと予想される。

次ページは日本のメーカーの最新AVナビを紹介