アメリカでもカーオーディオ高級化の兆し!?
次にスピーカー。従来アメリカのカーオーディオ市場は、比較的リーズナブルな製品が主流で1000ドル以上のアイテムはあまり売れないとされてきた。ところが昨年、JBLが60周年記念の高級カー用スピーカーを発表し好評。流れはハイエンドに向いてきたようだ。
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ディナウディオESOTARの新型! |
今年の注目のひとつが、デンマークの名門スピーカーメーカー、ディナウディオのハイエンド・スピーカー「Esotar2」シリーズ。Esotarといえば、同社の最上級スピーカーで、大型のトゥイーターの音の良さが評判だが、Esotar2のトゥイーター、Esotar2 110も110ミリの大型プレートを持つ28ミリソフトドーム型。ほかに17センチミッドウーファーと30センチサブウーファーを用意する。本国では08年春頃にリリースされる予定だ。
モレル、オーディソンなど、高級スピーカーが続々登場
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モレルの新システムは20センチウーファー(?)付きの3ウェイ!? |
モレルも高級スピーカーを出品していた。サウンドクオリティと音圧を両立するサブウーファーのUitimoシリーズは、25センチが昨年夏に発表されているが、今回、20センチサブウーファーも登場。また、おそらくUltimoシリーズであろうセパレート2ウェイシステムも、ブースの奥にひっそりと置いてあった。ブースに担当者が不在だったため詳細は不明だが、楽しみなユニットである。
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オーディソン初のスピーカーを鋭意開発中 |
そしてオーディソン・ブランド初の高級スピーカーも参考出品された。トゥイーター/8センチミッドレンジ/17センチミッドウーファー/25センチサブウーファーの全4ウェイ構成で、ネットワークは無し。ミッドレンジ等のセンターキャップが透明なのがデザイン上の特徴で、これはガラスのトップパネルを通して内部の回路が見える同社の最上級アンプ、HV ventiのイメージを持たせたものだ。まだ、最終的な音決めをしていないばかりか、センターキャップの素材を変更する可能性もあるそうだが、音は自信満々だったので、ハイエンド・カーオーディオファンは期待していいかも、だ。
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ボストンPROシリーズは振動板が黒に変更 |
ほかに、ボストンアコースティックスがPROシリーズをモデルチェンジ。フォーカルも主力のK2Powerシリーズを一新するという具合に、最上級よりも一段下のクラスのスピーカーが新しくなるのも、カーオーディオのグレードアップを考えている人にはうれしい限りだ。
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