本来のミニバン。熟成の2007年モデル
存在感のあるエクステリア。高い全高。低いベルトライン。 |
エクステリアは、そのサイズも合って存在感が大きい。隣に国産ミニバンが並ぶと一目瞭然。ただ大きいだけでなく、豊かなサイズを活かしたショルダーラインの張り出し、ボディ前後の絞込み、立った大きなグリル、クライスラーのトップオーナメントなどが、存在感を際立たせる。
立った大きなグリル。光るクライスラーのトップオーナメント。 |
「ミニバンらしくならないように、スポーティーに見せよう」という傾向のある国産ミニバンに比べ、ミニバンらしく、高い全高と、低いベルトラインもボイジャーの特徴だ。別の某国産メーカーのカーデザイナーが「背が低くかっこよくて走りが良くなっても、インテリアが狭いとか3rdシートが窮屈とか、本来のミニバンの価値とずれると意味がない。ミニバンの価値は、多人数が乗れて広いこと。」と言っていたが、そんなミニバンが増える中で、ボイジャーはまさにミニバンの王道を行っている。
豊かなサイズを活かし、グッと絞られたボディの前後。 |
いったん走り出せば気にならないものの、駐車する時には意識させられるそのサイズ。しかしそのサイズのお陰でグランドボイジャーは、本来のミニバンらしく、広く、快適に、リラックスし、多人数を静かに運ぶ。
リアサイドウィンドーは、ドライバーズシートからオートで開け閉め可能。これだけで換気がずいぶん違う。スライドドアレールは、このリアサイドウィンドウ下端に仕込まれている。 |
'83年に登場した「ミニバンの元祖」とも言うべきモデル、ボイジャーは、'01年に登場した現行型で第4世代。累計台数は、全世界で1,000万台を超え、今回の2007年モデルはいよいよ熟成されたモデルといっていいだろう。
ボイジャー2007年モデルは、熟成された本来のミニバンだ。 |
(写真・文 松本明彦)
<関連リンク>
・クライスラー・ボイジャー
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