輸入車/注目の輸入車試乗レポート

武骨だけど暖かい ジープ・コマンダー(3ページ目)

ジープブランドらしい武骨なデザインの、ジープ・コマンダー。しかしそのインテリアは、暖かく大らかで豊かだった。

執筆者:松本 明彦

暖かく大らかで豊かなインテリア

見事なカラーコーディネート。
明るく開放的なインテリア。

注目はインテリアだ。ウッド調のキングストーンバール材のインテリアトリム、ダークグレイとライトグレイの2トーンのインパネ、ドアパネル、適所に配されたクローム、それにサドルブラウンのユマレザーシートが、なんとも明るく暖かい。見事なカラーコーディネートだ。それはまるでアメリカの中流家庭の、暖炉、革張りのソファ、木の家具、アクセントのクロームの、暖かいリビングを思い起こさせる。決して豪華ではないが、日本やヨーロッパともまた違う、アメリカの大らかさ、豊かさを感じるセンスのいいインテリアだ。

3列目シートは、フロアが高くなるので膝が上がってしまうが、膝前は十分なスペース。エアコンやカップホルダーも備える。
シートを倒せば、広大なラゲッジスペースが生まれる。

V8 5.5LのHEMIエンジンは、静かに力強く加速する。実際には年に数回のオフロード走行でも、その「どんな悪路でも走れる」というイメージが大切なのだ。オンロードはもちろん、オフロードまで走れることが「非日常」への入り口のイメージを与える。さらに3列シートであることが、「ミニバン」の利便性と「大人数で出かけるヴァケーション」、「3列目シートを倒して生まれる広大なラゲッジルーム」のイメージを与え、日常と非日常をつなぐ。そして、明るく暖かいインテリア。コマンダー、指揮官と言う名前のSUVは、武骨だが実は暖かく豊かで大らかな、ジープブランドの頂点に立つクルマなのだ。

指揮官と言う名の、ジープブランドの頂点に立つクルマが、ジープ・コマンダー。

(写真・文 松本明彦)

<関連リンク>
・ジープ・コマンダー

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